2011年(平成23年) 1月23日(日)付紙面より
ツイート
鶴岡市堅苔沢の小堅保育園(工藤早苗園長、園児23人)の園児の工芸作品を展示した「サカナノモリの子供達」が、同市の鶴岡アートフォーラムで開かれ、山、川、海という恵まれた周囲の自然の中で伸び伸びと育つ子供たちの生活を紹介している。
本年度で開設30周年を迎えた同園では、自然との触れ合い、手工芸、他園との交流に力を入れた保育を実施。地域住民の協力を得ながら山へのハイキングや川遊び、海釣りなど、毎日のように周囲の自然に分け入り、拾ってきた自然物で工作するなどしている。
展示は、子供たちの日ごろの頑張りを多くの人に見てもらいたいと、昨年度に続いて実施。自然物の工作やビーズ細工、織物、園内に併設されている介護予防拠点施設「ハッピーガーデン」の高齢者から習った布ぞうりなど、昨年4月から子供たちが作りためてきた多彩な工芸作品を、活動の写真とともに展示した。
会場中央に飾られた大型の工作は、昨年、園の近くに出現したカモシカにちなみ、流木や木の実、貝殻などで作ったカモシカ。豊かな表情が、子供たちが生き生きと工作に取り組む様子をうかがわせている。
職員は「毎日の生活の中で、子供たち自身が発見することを大事にし、それが形になるように心掛けている。作品から何か感じてもらえたらうれしい」と話した。
展示は23日までで、時間は午前9時半―午後3時。
2011年(平成23年) 1月23日(日)付紙面より
ツイート
旬を迎えたマダラを丸ごと使った熱々の「どんがら汁」を味わう「酒田日本海寒鱈(かんだら)まつり」が22日、酒田市の中心市街地で開幕。県内外から訪れた行楽客が真冬の味覚に舌鼓を打った。
庄内の冬を代表する寒ダラをぶつ切りにして、身はもとよりアブラワタ(肝臓)などの内臓、ダダミ(白子)なども残らず大鍋に入れ、みそ仕立てで豪快に煮たどんがら汁をメーンに酒田の食文化を全国に発信し、冬季観光の振興を図ろうと酒田観光物産協会が中心になり、寒さがピークを迎えるこの時期に開いている。24回目の今年は、2日間合わせて例年並みの1万食を中町モールと中通り商店街、さかた海鮮市場・みなと市場、JR酒田駅前の4会場で、23日昼すぎまで提供する。
初日は、時折雪が降る“寒鱈まつり日和”。午前10時半の販売開始時には各販売テント前に行列ができた。両親と3人で訪れた大久保勇利君(8)=亀城小2年=は、熱々のどんがら汁をほお張り、「白子が好き。おいしい」と感想。真冬の日本海の恵みを堪能していた。