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荘内日報ニュース


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2011年(平成23年) 1月26日(水)付紙面より

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寒ダラ漁 「お待たせ」市場に活気 本格的水揚げ1000箱

 冬型の気圧配置が続く影響で海が荒れ、庄内浜の冬の味覚を代表する寒ダラの底引き網漁ができない日が続いている。24日は久しぶりのなぎとなり、今年に入って初めて本格的な水揚げがあったものの、翌25日は再び海が荒れた。漁業関係者は「海が荒れるのは仕方がないが、旬の寒ダラを捕れないのは生活に大きく響く」と、なぎの日を心待ちにしている。

 庄内地方では、1月上旬の「寒の入り」から節分までの間に旬を迎えるマダラを寒ダラと呼ぶ。身や白子、アブラワタ(肝臓)などを丸ごと入れ煮込んだどんがら汁は、庄内の冬を代表する味覚として人気が高い。

 ところが今シーズンは悪天候で海が荒れ、出漁できない日が続いている。酒田市の県漁業協同組合によると今月23日まで、庄内浜で今年に入って底引き網船が出漁したのは4日と14日の2回だけ。県水産試験場がまとめた今月20日までのマダラの漁獲量は庄内浜全体で約20トンで、前年比61%、平年の49%にとどまっている。

 県漁協由良総括支所(鶴岡市)の志田伊佐男支所長は「今年は例年になく海が荒れて、出漁できない日が続いた。由良支所でマダラの水揚げは、4日は数匹程度。14日は600キロほどしか出なかった」と話した。

 そうした中、なぎとなった24日、夜明け前に鶴岡市の由良港から底引き網船8隻が出漁。午後4時前ごろから次々と帰港し、市場に丸々と太った寒ダラが運び込まれた。中には12キロを超える“大物”も交じり、漁業者や由良支所の職員などが水揚げや仕分け作業に追われた。この日は魚箱で1000箱余りが水揚げされ、市場は活気づいた。

 この日の午前3時ごろに出漁したという輝修丸の石塚修船長(41)は「今日はタラの型も良く、数も出て久しぶりに水揚げした感じ。海が荒れるのは仕方がないが、寒のうちに一日でも多くなぎの日があってほしい」と今後に期待を寄せた。

 しかし翌25日、朝方に晴れ間が見えたものの海上は風が強く、いったん由良港を出港した漁船はすぐに帰港したという。

 不漁はマダラの価格や漁業者の生活にも響いてくる。県漁協によると、マダラの卸値は例年に比べ1、2割ほど高かったが、24日の水揚げで平年並みの水準に戻ったという。同漁協は「今後の天候で価格はまた変わる。とにかく水揚げがなければ漁業者は死活問題。この時期の主力の寒ダラを捕りに行けないのはつらいところ」と頭を抱えている。

久しぶりの寒ダラの水揚げに市場は活気づいた。今後もなぎの日が待たれる=24日、鶴岡市の由良漁港
久しぶりの寒ダラの水揚げに市場は活気づいた。今後もなぎの日が待たれる=24日、鶴岡市の由良漁港


2011年(平成23年) 1月26日(水)付紙面より

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楽しんで“北国特産”の雪 鹿児島姉妹校へ福栄小発送作業

 鶴岡市の福栄小学校(阿部真一校長)の児童たちが25日、姉妹校の鹿児島県曽於市の笠木小学校(留末優一校長)へ“北国特産”の雪を送った。

 両校の交流は、「戊辰の役」で岩川私領五番隊(旧薩摩藩)が、旧温海町の関川地区で旧庄内藩と激戦を繰り広げたという歴史が縁で、1999年から始まった。暑中見舞いや年賀状、ビデオレターの交換などを行い交流を深め、2006年には姉妹校盟約を締結した。

 今回で13回目となる笠木小へ送る雪の発送作業は、同校グラウンドで行われ、全校児童43人が参加した。児童たちは手で発泡スチロール容器に雪を詰め、学年ごと1個ずつの計6個を箱詰めした。グラウンドには2メートル近くの積雪があり、児童たちは雪まみれになりながら笑顔で雪詰め作業を行っていた。6年生の本間飛鳥君(12)は「笠木小のみんなには雪玉を作るなどして福栄の新鮮な雪を楽しんでほしい」と話した。

 箱詰めした雪は同日中に発送し、笠木小には27日に届く予定。

鹿児島県の笠木小へ送る雪を詰める福栄小の児童たち
鹿児島県の笠木小へ送る雪を詰める福栄小の児童たち



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