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2011年(平成23年) 1月27日(木)付紙面より

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加茂水高生 ベニグリガイ 未利用資源を製品化へ

 市場でほとんど流通することのない未利用資源の貝「ベニグリガイ(ベニグリ)」の有効利用を図ろうと、鶴岡市の加茂水産高校(三浦幸雄校長)で25日、料理講習会が開かれた。生徒たちがベニグリ入りのオムライスなどを試作し、加工や製品化の可能性を探った。

 ベニグリはタマキガイ科の二枚貝。北海道南部から東シナ海に広く分布し、水深50―300メートルほどの砂泥地に生息する。庄内浜では底引き網漁で四季を通じて捕れるが、食用にされることはほとんどないという。

 同校は2年ほど前から県水産試験場と連携し、ベニグリのむき身を煮沸して加工するなど有効利用を模索してきた。今回、ベニグリを使った料理方法を教えてもらおうと、庄内浜文化伝道師で鵜渡幸(酒田市)総料理長の須田剛史さんを講師に迎えた。

 講習会には同校海洋環境科食品系の2年生19人が参加した。須田さんは泥臭さを取るため酒と昆布、ニンニクなどに漬け込んだベニグリを用意し、これをオムライスにする方法を生徒たちに伝えた。生徒たちはタマネギやニンジンと一緒にベニグリをいため、バターライスやトマトソースと交ぜた後、卵と生クリームで作ったオムレツを上に載せた。きれいに盛り付ける生徒がいる一方、オムレツの形が崩れたり、バターライスが多過ぎてはみ出したりする生徒も。

 このほか、コダイを三枚におろして刺し身とうしお汁にし、サラダを付けた計4品を作った。試食した五十嵐里紗さん(17)は「磯の香りがする。意外とあっさりしていておいしい」と話した。また、須田さんは「調理によって臭みがうまみに変わるかも。面白い食材だと思う。生徒たちにぜひ、加工製品化を目指してほしい」と話していた。

庄内浜文化伝道師の須田さん(右から2人目)から料理のコツを教わる生徒たち
庄内浜文化伝道師の須田さん(右から2人目)から料理のコツを教わる生徒たち


2011年(平成23年) 1月27日(木)付紙面より

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活動 福祉に直結 鶴東高 アルミ缶回収し車いす寄贈

 鶴岡東高校(齋藤哲校長)は25日、鶴岡市社会福祉協議会(富樫毅会長)に、生徒たちが集めたアルミ缶などで購入した車いす1台を寄贈した。

 同校は2006年度から、生徒会が中心となって空き缶やペットボトルの回収運動を進めている。今回は、校内の自動販売機近くや各教室に設置している回収箱や、鶴岡市と三川町の温泉施設から協力を得て、飲み終えた空き缶を集めた。

 アルミ缶のほか、生徒会メンバーやクラス委員がペットボトルやスチール缶を分別、回収し1年半ほどかけて200キロ余りが集まった。空き缶は同市内のリサイクル業者に引き渡して換金し、スチール製の車いす1台を購入した。

 贈呈式は市総合保健福祉センター「にこ・ふる」内の市社福協で行われ、前生徒会長の大井顕治君(18)=3年=が「お世話になっている市社会福祉協議会へ恩返しとして贈ります。福祉関係に使ってください」と話し、富樫会長に車いすを引き渡した。富樫会長は「温かな気持ちをありがたく受け取らせてもらいます。障害を持つ人たちのために使わせていただく」と謝辞を述べた。

大井君(左)が富樫会長へ車いすを引き渡した
大井君(左)が富樫会長へ車いすを引き渡した



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