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荘内日報ニュース
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2011年（平成23年） 10月1日（土）付紙面より
ツイート販売スタート フルーツ満載 鶴岡ご当地スイーツ
鶴岡市の産直施設や観光物産館で30日、旬の鶴岡産のフルーツをぎっしり詰め込んだスイーツの販売がスタートした。
鶴岡の食の魅力をアピールしようと、鶴岡食文化創造都市推進協議会とつるおか農商工観連携総合推進協議会（いずれも会長は榎本政規市長）、鶴岡市が連携して「つるおかご当地グルメ開発プロジェクト」を発足。この第1弾として県内の中で栽培種類が最も多いフルーツに焦点を当て、旬のフルーツを使ったご当地スイーツの開発に取り組んできた。
今回は、庄内観光物産館と産直あぐり、産直あさひ・グーの3施設が協賛店として開発に参加。旬のブドウやリンゴ、ナシなどのフルーツを使ったパンやゼリーなど、各施設が1―3種の計6種のスイーツをそれぞれ販売する。
このうち産直あぐりではブドウやナシの「フルーツデニッシュ」とカスタードとホイップクリーム、洋ナシのシロップ煮を米粉パンにサンドした「ごろっと・フルーツ」の2種が各15個限定で販売された。販売初日のこの日は雨が降り続くあいにくの天候となったが、フルーツスイーツを求める買い物客が次々と訪れ、2個、3個と購入していた。
鶴岡市藤島から訪れた60代の主婦は「ニュースでフルーツスイーツを知り、とてもおいしそうだったので、楽しみにして買いに来た」と話していた。
鶴岡産のフルーツを使ったスイーツの販売がスタートした＝30日、産直あぐり
2011年（平成23年） 10月1日（土）付紙面より
ツイート南三陸町の伊里前小児童 映画制作に挑む 庄内町に修学旅行「ロケハン」を実施
宮城県南三陸町立伊里前（いさとまえ）小学校（兵藤文隆校長）の6年生23人が、鶴岡市羽黒町の庄内映画村オープンセットを舞台に「絆―きずな―」をテーマにした映画制作に取り組んでいる。29日は修学旅行の一環で、同オープンセットを訪れ、映像に使う場所などを決める「ロケハン」を実施。10月8―10日に再度同オープンセットを訪れ撮影。完成した作品は最終日の10日に山形市で開催される「山形国際ドキュメンタリー映画祭」で発表するほか、鶴岡まちなかキネマ（鶴岡市）でも上映される。
伊里前小ではこれまで、修学旅行は福島県会津地方を訪れていた。震災後、実施できるかも見通せない中で、「いち早く支援に駆け付けてくれた庄内町にお礼がしたい」（兵藤校長）と、庄内町を訪問先に決定。見学場所の一つとして同オープンセットを候補に入れたところ、庄内映画村の宇生雅明社長が「もっと記憶に残る何かを」と、映画制作を提案。学校側も賛同し、同映画村とともに映画人育成のワークショップに取り組む「映画24区」（東京都、三谷一夫代表）と、鶴岡市出身の映画監督・冨樫森（しん）監督（51）が全面協力することになった。
修学旅行に先立ち、今月20、21日に冨樫監督が伊里前小を訪れ、総合学習の時間に映画の基礎授業を実施。児童たちは4班に分かれ、2班がドラマ、2班がドキュメンタリーに取り組むことにし、シナリオ作りなどを進めてきた。
修学旅行は29、30の1泊2日の日程で、庄内町を中心に訪問。同オープンセットには29日午後に訪れ、冨樫監督とともに子供たちが班ごとにセット内を見学。冨樫監督が「これまで頭で考えていたことはいったんリセット。現場を見てストーリーを固めて」などとアドバイス。子供たちはノートに思いついたアイデアを書き留めながら、生き生きとした表情でセット内を見て回った。ドラマ班の久保田香織さんは「縄文時代にタイムスリップした話を作ろうと思う。映画を作るのは難しいけれど、やってみたい」と話していた。
6年生の担任の菊田新一教諭は「子供たちの半分は自宅を流されたり、家族を亡くした子供もいる。震災によって一度ひるんだ子供たちだったが、庄内町やオープンセットに来て、笑顔が戻った。心や体で感じる体験ができて本当に来て良かった」と話し、冨樫監督は「震災うんぬんはあまり意識せずに子供たちに接している。子供たちの感じたことを大切に、映画ができれば。この体験を通して映画って面白いなって思ってもらえれば」と話していた。完成作品は、10日午後4時分からまちキネで入場無料で上映予定。
映画作りに向けてロケハンティングする子供たち＝29日午後、庄内映画村オープンセット
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