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荘内日報ニュース


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2011年(平成23年) 10月4日(火)付紙面より

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致道館孔子祭 論語素読し心新たに

 旧庄内藩校致道館の教育を後世に伝えていくための「孔子祭」と「致道館の日」式典などが2日、鶴岡市の致道館と荘内神社参集殿で行われ、孔子の教えや学びの心を新たにした。

 孔子祭は、致道館が1805(文化2)年に設立されて以来、孔子を祭った同館の聖廟(せいびょう)で年2回行われていたが、1873(明治6)年に致道館が廃校となり、その後は途絶えていた。致道館精神を継承する活動に取り組んでいる致道館文化振興会議(細井功会長)が、孔子祭を行っている東京都の湯島聖堂を視察するなどし、2000年に128年ぶりに復活させて以来、毎年この時期に行っている。

 この日は会員をはじめ一般市民、同振興会議の古典素読教室を受講している児童・生徒ら合わせて約70人が参加した。神事で、祭主の細井会長が祝文を読み上げた後、参加者全員で、論語抄第34章から37章までを素読。続いて、全国漢文教育学会北海道東北地区評議員の菅原直香さんが「論語・為政第二『子曰。学而不思則罔。』章」を講経した。

 また、今回、栃木県足利市の史跡足利学校釋奠保存委員会(間宵勉会長)のメンバー10人が視察のために参加した。間宵会長は「私の会でも100年以上前から孔子祭を行っており毎年、全国の聖廟で行われている孔子祭を研修で訪れている。致道館で行われているものは、論語を交えており珍しかった」と話してい
た。

 続いて、「致道館の日」式典が行われ、細井会長のあいさつに続いて、鶴岡市文化財保護指導員の富樫恒文さんが「『致道館の日』に寄せて」のテーマで講話した。

 その後、荘内神社参集殿に会場を移して、第3回児童・生徒論語作文発表会が行われ、市内の小学生男女6人が、「論語を知ることによって、人の話をきちんと聞いて理解することが大切だと分かった。私が成長したらまた読んでみたいと思う」など、論語で学んだことを発表した。続いて、記念講演が行われ、漢字文化振興協会事務局長の白石宗靖さんが「武士道精神のあらわれ―千思万考」のテーマで講演した。

孔子祭で参加者全員が論語を素読した=致道館
孔子祭で参加者全員が論語を素読した=致道館


2011年(平成23年) 10月4日(火)付紙面より

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庄内空港開港20周年 さらなる発展へ心新た

 庄内空港開港20周年と東京便の5往復就航開始(10月29日まで)を記念したセレモニーが1日、庄内空港ターミナルビル2階出発ロビーで行われた。関係者約40人が出席。くす玉を割って空港の“成人”を祝うとともに、さらなる発展へ心を新たにした。

 庄内空港利用振興協議会長の榎本政規鶴岡市長が「幾多の苦難を乗り越えて20周年を迎えることができたのは、多くの方々の力添えがあったから。利用者は743万人となった。とりわけ地方空港の経営が厳しい中、良い成績(高搭乗率)を上げ続けており、おかげで今日から再び5便化された。これが通年で運航されるよう取り組んでいく。今まで以上の協力をお願いする」とあいさつした。

 地元・浜中保育園(佐藤かえで園長)の年長児14人が、元気いっぱいに「いきいき太鼓」と「どっこい太鼓」をメドレー演奏。引き続き榎本市長はじめ庄内地方の首長、会田稔夫県庄内総合支庁長ら11人がくす玉を割り、空港開港20周年と東京便5往復化を祝った。また、搭乗者や空港関係者らに紅白のもちがプレゼントされた。

 一方、庄内空港開港20周年記念フェスタが2日、同空港で開かれた。普段は立ち入りが制限されている空港エプロン(駐機場)を一部開放。セイコー・エプソン社有小型機の機内見学やラジコン飛行機の鮮やかな曲芸飛行などが行われ、大勢の家族連れらでにぎわった。

 開港20周年の節目に合わせて記念事業を行い、庄内空港に対する県民の理解促進と空港の活性化を図ろうと開催。時折雨が降るあいにくの天候となり、熱気球体験飛行など一部のイベントは中止となったものの、午前9時45分の開場時には行列ができた。

 エプロンには大型化学消防車など空港特殊車両を展示。コンテナ貨物車をけん引するトーイングトラクターの試乗コーナーでは、子供たちが次々と乗り込んでハンドルを回したりして楽しんだ。酒田海上保安部による海上保安官制服の試着コーナーも設けられ、きりっとした姿のわが子を父親らがカメラに収めていた。

 酒田市の東北エプソンとの間で技術者らを往来させるため、セイコー・エプソンが1998年から松本空港(長野県)―庄内空港間で定期運航しているビーチクラフト社の双発ターボプロップ小型旅客機「スーパーキングエア350」の機内見学も大人気。

 参加者は、飛行歴42年というベテラン機長の高谷勝美さん(62)=千葉県船橋市=の指導で、操縦席に座り操縦かんを操作したり、客席の座り心地を確かめたりした。両親と妹の4人で訪れた鶴岡市立藤島こりす保育園年長組の阿部昊介(こうすけ)君(6)は「楽しい。パイロットになった気分」と、ご機嫌だった。

高谷機長(右)の指導で操縦かんを握りご満悦の男の子=2日午前11時41分、庄内空港エプロン
高谷機長(右)の指導で操縦かんを握りご満悦の男の子=2日午前11時41分、庄内空港エプロン



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