2011年(平成23年) 11月25日(金)付紙面より
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鶴岡中央高校(山田陽介校長)の生徒たちによる自作自演のファッションショー「シルクガールズ・コレクション」が23日、鶴岡市の出羽庄内国際村で開かれた。「鶴岡シルク」をテーマに地域に出て多角的に学ぶ総合学科被服系の生徒が中心になって製作したもので、シルク素材を使ったさまざまなドレスなどを披露し、喝采を浴びた。
総合学科の被服、食物、保育の3系の生徒たちは昨年度から授業「課題研究」の一環で、鶴岡織物工業協同組合(鈴木重雄理事長)と連携し、「シルクガールズ・プロジェクト」を実施。全国で唯一、養蚕から織り、染色など絹織物産業の全工程が集積する地域の特性を生かし、関連企業巡りや蚕の飼育、染色、絹タンパク入りランチの開発、シルクにちなむ紙芝居作りなどに取り組んでいる。
シルクガールズ・コレクションは同プロジェクトの一環で、昨年に続いて2回目。被服系の2、3年生29人が4月から、一部にシルク素材を使ったワンピースやドレスなど40着を製作した。
この日は「繋(つな)がり 2011」をテーマに、絹織物が中国から世界に広まった歴史をなぞらえながら披露。被服系のほか、他系列の生徒15人もモデルとして協力し、練習を重ねたという歩きで登場。鮮やかな青のパーティードレスや純白のウエディングドレスなど華やかなステージに、会場から「きれい」とため息が漏れていた。
プロジェクトリーダーの難波志穂さん(18)=被服系3年=は「作るのは大変だったが、やっと形になりうれしかった。多くの人との出会いを通じて、学校の授業では学べないことを学び、自分なりに成長できた。鶴岡のシルクの文化を語り継いでいきたい」と話した。
今回はプロジェクトの中間発表で、最終的なまとめは来月25日、市文化会館で開かれる総合学科の課題研究報告会で発表する。ドレスの数はもっと増やすという。