2011年(平成23年) 7月22日(金)付紙面より
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“明るいやまがた”夏の安全県民運動が21日、県下一斉にスタートした。来月20日までの期間中、県や各市町村、各地区交通安全・防犯団体などが一丸となり、交通事故防止や水難事故の防止、青少年の非行防止を図る啓発活動を繰り広げる。
今年の運動では▽青少年の健全育成と非行防止▽子どもと高齢者の事故防止・飲酒運転の撲滅▽海・山・川での事故防止▽街頭犯罪等の防止―の4つを重点目標に掲げた。
【鶴岡地区】
運動初日の21日、鶴岡市櫛引スポーツセンターで出発式を行い、交通安全や防犯団体などの関係者約300人が参加。はじめに中野新鶴岡地区交通安全協会長が「高齢者に優しい交通社会を築いていけるよう努力していきたい。酷暑の中での活動のため、健康に留意してください」とあいさつした。続いて、鶴岡署管内の自動車販売店の女性従業員15人に「シートベルトレディー」の委嘱状を交付し、アトラクションとして櫛引西小学校6年生37人による太鼓演奏が披露された。
児童代表2人が「地域の皆さんいつも私たちの安全を見守ってくれてありがとうございます。横断歩道の安全確認や自転車の鍵をかけるように心掛けます」と安全宣言した。
出発式終了後、パトカーや自主防犯パトロール車など約10台が櫛引地域内に運動を周知する広報活動に出発した。
期間中、鶴岡署管内では、自動二輪車で幹線道路を模範走行し、交通安全を呼び掛ける「自動二輪車交通マナーアップキャンペーン」や鶴岡特産のだだちゃ豆を盗難から守るパトロール活動などのほか、小学校や保育園で防犯講座などを開催する。
【酒田地区】
運動開始に先立ち20日午後、酒田警察署駐車場で合同出発式。酒田市の十坂保育園の年長児が「自転車は 鍵を掛けるの 忘れずに」「道路は 止まって確認 右左」「あいさつは いつも元気に はっきりと」と安全宣言した後、和太鼓の演奏を披露。酒田きやり保存会(上林直樹会長)のきやり唄に合わせ、白バイを先頭にパトカーなどが交通広報に出発した。
期間中、安全・安心のまち酒田市民大会(22日、希望ホール)、シートベルト着用体験教室(29日、イオン酒田南店)、振り込め詐欺被害防止キャンペーン(8月15日、管内各金融機関)などを繰り広げる。
【庄内地区】
20日に響ホールで出発式を兼ねた庄内町町民大会を開催。原田眞樹町長が「この大会を機に本町の安全・安心の輪が広がることを期待する」とあいさつ、小中高校生、高齢者の代表が交通安全や青少年健全育成などに関し意見発表した。終了後は、県警音楽隊による演奏会、余目、立川両方面に分かれて運動スタートを周知するパレードを行った。
期間中は、帰省客らに町特産のトルコギキョウなどをプレゼントし交通安全を呼びかけるキャンペーン(8月11日、国道47号舟つなぎの松駐車帯)、最上川・立谷沢川夏まつりでの非行防止広報(31日)、夏宵まつりでの街頭補導(8月12日)などを展開する。
2011年(平成23年) 7月22日(金)付紙面より
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「土用の丑」の日の21日、各料亭やうなぎ料理店は、暑い夏を乗り切ろうと注文が相次ぎ、大忙しとなった。
夏の土用は暑さが真っ盛りとなることから、夏バテ防止にとうなぎを食べる風習が今に残る。今年は20日から8月8日の立秋の前日までで、8月2日と計2回が土用の丑に当たる。
この日、鶴岡市末広町の専門店「うなぎ若林」では、約200人前の注文が入り、朝から大忙し。いつもは店主の若林章さん(59)が夫婦で経営しているが、この日は家族や親類の計5人が助っ人に。昼時は予約注文のあった会社へ配達したり、夕刻にかけて焼きたてを受け取りに来る人たちで込み合った。
店内では山形市の老舗「揚妻」で修業を積み、のれん分けしてもらった若林さんが手際良くうなぎをさばき、秘伝のたれをつけながら炭火焼きに。「うなぎは細かく切ると味が落ちる」と、わさびじょうゆでいただく1本そのままの白焼きも人気という。
若林さんは「疲れを取るにはうなぎが一番。おいしいうなぎを食べて暑い夏を乗り切ってほしい」と話していた。