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2011年(平成23年) 9月20日(火)付紙面より

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加茂の魅力再発見 公益大生とまち歩き

 鶴岡市加茂地区で18日、地域住民が東北公益文科大の学生らと一緒に地区内を歩き、地域の魅力を再発見しようと「まち歩き」が行われた。年度内に「地域マップ」を作り、観光や生涯学習など地域の活性化に生かしていく。

 この活動は、同地区が昨年3月、県景観条例に基づき、同市の大山、羽黒地域の今井繁三郎美術館・創造の森周辺の2地区とともに「庄内景観回廊」に指定されたことに伴うもの。住民が主体的な活動で景観を生かした地域づくりを目指すのが狙い。今月4日には上山市や金山町といった先進地を視察し、準備をしていた。

 この日のまち歩きは、加茂地区自治振興会(小松金悦郎会長)の主催で行われ、住民約20人のほか、「よそ者」の視点があった方が地域の魅力を再認識できることから、東北公益文科大の渡辺暁雄准教授ら教職員2人と学生4人、県庄内総合支庁、鶴岡市の職員、合わせて約30人が参加。2班に分かれ、それぞれ約2時間半をかけ、「加茂のいいところ」「変わったところ」の2点に留意しながら歩いた。

 渡辺准教授らと一緒に歩いた参加者は、地区内に多い石垣について「これは加茂石と言って、昔は近くに石切り場があった。石切という屋号の家もある」、旧加茂街道沿いの不動尊については「お盆のときは昔から、ここのわき水をくみ、仏壇に供えるのが習わし」など、渡辺准教授らに説明。加茂港を見下ろす加茂神社からは「何十年ぶりに来た。こんなに景色が良いとは知らなかった」という声も漏れた。

 加茂の文化遺産を愛する会の富塚壽一会長(79)は「普段は海しか見ていなかった。歩きながら、昔のことをいろいろ思い出し、加茂にもいろんなものがあるとあらためて感じた」と話した。

 その後、参加者は加茂地区コミュニティセンターに集まり、気付いた点を付せん紙に書いて大きな地図に張り、発表した。

 県庄内総合支庁建設総務課の担当者は「住民がこうした作業を通じ、地域の魅力を認識し直すことで、主体的に地域を盛り上げていこうという機運が高まれば」と事業に寄せる思いを話した。

魅力の再発見に向け加茂地区内を歩く住民たち
魅力の再発見に向け加茂地区内を歩く住民たち


2011年(平成23年) 9月20日(火)付紙面より

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敬老の日 800人がアトラクション楽しむ

 「敬老の日」の19日、「みんないきいき 長寿のよろこび」をスローガンに掲げた鶴岡市敬老のつどいが市文化会館で開かれた。孫や家族と一緒に訪れるなど、市内の65歳以上の高齢者約800人が参加し、保育園児によるアトラクションなどを通じて楽しいひとときを過ごした。

 高齢者を敬愛し長寿を祝おうと、旧市時代に始まり、市町村合併以降は新市全域に参加対象を拡大して開き、今年で46回目。

 式典でお祝いのあいさつに立った榎本政規市長は、8月末現在の市内の高齢者(65歳以上)は3万8930人で全人口の28・4%を占めるなど高齢化が進んでいる現状を示し、「明治、大正、昭和、平成と、そして戦前、戦中、戦後と鶴岡の発展に尽くしていただき、心から敬意と感謝を伝えます。これからも皆さんが地域で生活できるまちづくりを進めたい。来年も元気で会えることを願っています」と述べた。

 引き続き榎本市長が、101歳以上の出席者で数えで104歳の伊比住子さん(大山)、103歳の原田操さん(同)、102歳の黒坂夏代さん(下興屋)と阿部豊子さん(友江町)、101歳の佐藤於みんさん(蛸井興屋)の5人に花束を贈り、長寿を祝った。

 式典に先立つオープニングでは民田保育園の園児たちがかわいらしい踊りや太鼓演奏を元気に披露、「めっこいのお」と喝采(かっさい)を浴びた。式典後は豊浦中の生徒による高齢者との触れ合い体験発表、念珠関辨(べん)天太鼓子供会や劇団夢一座、八沢会の演奏や踊りなどが行われ、参加者は各世代の発表を楽しんだ。また、参加者一人一人には、鶴岡地域の全小学校の5年生らが長寿を願い、心を込めて書いた手紙が配られ、会場では鶴岡中央高ボランティア部などがスタッフとして運営を支援した。

 同じ集落に住み実の姉妹のように仲良しという佐々木時子さん(83)と大滝しまえさん(82)の2人は「めっこい踊りを見るのが楽しみで毎年参加している。懐かしい同級生や知り合いと会って世間話をするのが、また楽しい。来年も来られるように元気で暮らしたい」と、園児たちの踊りに目を細めながら笑顔で話した。

「いつまでもお元気で」と、101歳以上の出席者に榎本市長から長寿を祝う花束が贈られた
「いつまでもお元気で」と、101歳以上の出席者に榎本市長から長寿を祝う花束が贈られた



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