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荘内日報ニュース


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2011年(平成23年) 9月22日(木)付紙面より

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県下一斉 秋の交通安全運動始まる

 「子どもと高齢者の交通事故防止」を運動テーマに掲げ、「秋の交通安全県民運動」が21日、県下一斉に始まった。30日までの10日間、庄内地域でも酒田、鶴岡、庄内の3警察署、5市町、各交通安全団体が中心となり交通ルールの順守、交通マナーの実践などを呼び掛け、交通事故防止の徹底を図る。酒田、鶴岡両地区で初日午前、それぞれ出発式が行われた。

 運動の重点目標は、▽夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗車中の交通事故防止▽すべての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用徹底▽飲酒運転の根絶▽道路横断時・交差点における交通事故防止―の4点。

 酒田地区出発式は酒田市の希望ホールで行われ、交通安全団体役員ら約300人が参加。最初に神事を行い交通事故防止を祈願した。阿部寿一酒田市長、時田博機遊佐町長、前田直己酒田飽海地区安全運転事業主会長のあいさつに続き、酒田署の柴崎和也署長が「それぞれの団体・機関が特色を生かして活動し、実り多い運動にしよう」と激励。アトラクションとして津軽三味線の演奏が行われた。終了後、参加者は広報車両に乗り込み交通広報を実施、運動開始を周知した。期間中は、「夕暮れ時交通事故抑止街頭啓発活動」(22日午後4時から)を行うほか、管内の家庭・事業所を随時訪問し交通安全を広く呼び掛けることにしてい
る。

 鶴岡地区では初日の21日、鶴岡市の羽黒体育館で出発式が行われ、行政や交通安全団体など関係機関・団体約200人が参加した。はじめに鶴岡地区交通安全協会の中野新会長が「交通マナーアップを図り事故防止に努めていく。必ず成果が挙がると信じている」、鶴岡署の柿本秀陽署長が「この運動を機に悲惨な交通事故が1件でも減少することを願いたい」とそれぞれあいさつした。

 羽黒一小児童によるスクールバンド演奏に続いて、市老人クラブ連合会羽黒支部の林茂生支部長が「自分の身は自分で守る意識を持ち、長年培った知識で事故に遭わないよう高齢者を代表して誓う」と力強く交通安全宣言した。

 その後、参加者に見送られる中、交通安全広報車が各地区に向けて出発した。

 期間中、鶴岡署管内では22日にシートベルトレディーによる交通安全キャンペーン、28日に市内の整形外科医院で高齢者を対象に夜光反射材を配布、29日に60歳以上を対象とした「安全運転体験型スクール」などを行う。

 庄内地区出発式は22日午前9時から庄内町役場西庁舎で。期間中は、ドライバーに早めのヘッドライト点灯を呼び掛ける安全運転キャンペーン(28日午後4時半から)などの活動を予定しているほか、国道47号では随時、パトカーによる交通広報を実施する。

参加者が車両に乗り込み交通広報を実施=酒田地区
参加者が車両に乗り込み交通広報を実施=酒田地区


2011年(平成23年) 9月22日(木)付紙面より

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大震災の犠牲者供養 羽黒山伏「勤行」 集まった写経読み上げ

 東日本大震災の犠牲者の供養を願って、羽黒山伏が呼び掛けた「般若心経」の写経が1万巻を超えて集まり、鶴岡市羽黒地域の寺や宿坊などで集まった写経を1枚ずつ読み上げる「勤行(ごんぎょう)」が行われている。集まった1万巻を超す写経は10月9日に月山に埋設し、経塚を建立する。

 経塚建立に向けて般若心経の写経を呼び掛けたのは、鶴岡市羽黒町手向で宿坊「大聖坊」を営む山伏、星野文紘さん(64)を中心とする全国の羽黒山伏でつくる実行委員会。被災地には出羽三山の檀家(信者)も多く、犠牲者の冥福と復興を願う人々の思いを形にしようと、今年6月から活動を進めてきた。

 日英両語でホームページを開設し、般若心経の原紙をダウンロードできるようにして協力を呼び掛けたところ、全国各地をはじめ海外からも反響があり、送られてきた写経は今月15日で1万巻を突破。21日現在で1万1000巻が集まっている。星野さんによると、このうち約3500巻がアメリカやブラジル、シンガポールなど海外から送られたものという。

 勤行は今月13日から手向地区の正善院黄金堂を皮切りに始まり、14―16日は大聖坊で実施。山伏が交代で終日かけて般若心経を唱えた。21日朝からは羽黒山頂の蜂子神社で始まり、24日まで連続。初日の21日は秋田県や東京都から出羽三山で修行を積んだ男女山伏4人が参加し、写経を1枚ずつ読み上げ、一心に唱えている。

 星野さんは「羽黒山開祖の蜂子皇子は、般若心経の一節『能除一切苦(のうじょいっさいく)』を一筋に唱え、別名・能除太子と呼ばれた。その羽黒山で勤行し、出羽三山の主峰であり東日本の総本山として死者の魂が集まる月山への経塚建立につなげたい」と話している。

海外からも集まった「一万の祈り」である写経を1枚ずつ読み上げる星野さん
海外からも集まった「一万の祈り」である写経を1枚ずつ読み上げる星野さん



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