2011年(平成23年) 9月25日(日)付紙面より
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「平田体験農業」が24日、酒田市平田地域で繰り広げられ、首都圏などから訪れた家族連れなどがハンコタンナやすげがさ姿で、黄金色に実った「つや姫」の手刈りを体験した。
農作業とともに庄内地域の豊かな自然・文化に触れながら都市と農村の交流の輪を広げようと、旧平田町時代の1982年に始まり、今年で30回目を迎えた。現在、各所で繰り広げられている農業体験を組み込んだ交流の草分け的イベント。近年は「平田体験農業の会」(冨樫文雄会長)と市が共催している。
この日は、東京、埼玉、神奈川、千葉、群馬などから、同市の小林温泉に宿泊する1泊2日コースに17人、稲刈りだけの1日コースに30人が参加。今年5月下旬に冨樫会長所有の田んぼ5アールに手植えした「つや姫」を刈り取った。
ひらたタウンセンターでの開会式の後、女性はハンコタンナ、男性はすげがさの姿で田んぼへ。秋晴れの青空の下、手にしたかまを振るってザクッ、ザクッと小気味良い音を立てながら刈り取り、数株ずつ束ね、くい掛けした。
一家4人で3年連続の参加となった藤村哲さん(41)=東京都世田谷区=は「子供たちも友達ができ、毎年楽しみに参加している」と話し、苗をもらって米の自由研究を行ったという長女のひなたさん(7)は「自分で植えた苗がこんなに大きく実ってすごい」と、笑顔で刈り取りを楽しんでい
た。
冨樫会長は「30年で延べ3500人が参加している。これからも庄内の良さとともに体験を楽しんでほしい」と話した。
2011年(平成23年) 9月25日(日)付紙面より
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庄内地方は24日、前日までの雨が上がり、さわやかな秋晴れとなった。鶴岡市の櫛引総合運動公園では昼時、芋煮会を楽しむ家族連れでにぎわった。
同公園の「なべっこ広場」はこの日、午前中から多くのグループが芝生の上にテントやシートを敷き、のんびりと久しぶりの晴れ間を楽しむ姿が見られた。昼近くになるとかまどを組み立て、大きめの鍋で芋煮汁を作るグループもいた。
友人の家族同士で集まった鶴岡市の10人ほどのグループは「みんな地元だから、今日は当然庄内風の芋煮」と話し、定番の豚肉を使ったみそ味に仕上げていた。
周囲では子供たちが歓声を上げながら走り回り、広場は楽しげな笑い声に包まれていた。