2012年(平成24年) 1月4日(水)付紙面より
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庄内地域のデパートやスーパー、小売店で元日から3日にかけ、正月恒例の初売りが行われ、福袋などを買い求める客が長い列をつくった。
元日に初売りを行った酒田市中町二丁目の中合清水屋店では、午前8時半から名物の福袋「福々袋(ふくふくぶくろ)」を販売。同市の太鼓道場・風の会のメンバーが打ち鳴らす太鼓の音が響く中、同日午前2時ごろに並び始めたという男性を先頭に、40人ほどが列をつくり次々と買い求めていた。
中合(本社・福島市)は、今年2月末で同店の営業終了を発表しており、「中合清水屋店」としては最後の初売り。福袋の中身は、通信販売で人気が高い電動クッションやウオームブランケット(着る毛布)、電気を使わないパスタゆで器、地元のスイーツなど2万円相当。さらに高級ブランドバッグ、家電製品、食品セットが当たる「福々抽選会」に挑戦できる抽選券が入った。先着10人には「開運だるま」も贈られた。「2年ぶり2回目の一番乗り」と話す佐藤友哉さん(70)=同市南新町一丁目=は「世界が平和で、家族が健康で過ごすことができる一年になれば」と話していた。
一方、同市松原南の平田牧場本店では3日に初売りが行われた。生ハムやソーセージ、釜あげベーコン、買い物券など1万円相当の商品が入った5000円の福袋が人気で、同社によると、午前9時の整理券配布を前に80人ほどが列をつくったという。
午前9時半に福袋のみ販売開始、店員が「明けましておめでとうございます」と新年のあいさつをしながら、一人一人に手渡していた。同店では4日も福袋を50個用意、午前9時から整理券を配布し同9時半から売り出す。