2012年(平成24年) 1月7日(土)付紙面より
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酒田市飛鳥の飛鳥神社で5日夜、「裸参り」が行われ、地元の児童らが冷水を浴びて参拝し五穀豊穣(ほうじょう)、無病息災などを願った。
裸参りは、同神社松例祭に参加する男衆が、その前日に心身を清めるため川に入ったのが始まりとされている。一時中断していたが、1977年に旧平田町の「飛鳥の行事を楽しくする会」が復活させ、その後は同神社の氏子が中心となり続けている。
今年は小学1年生から40代までの男衆12人が参加。午後6時半から神社本殿で祈とうを受けた後、下帯姿で「ワッショイ」と声を掛けながら近くの仁王堂の周囲を1周。堂前の「お清め場」で冷水を浴びた。
この日は、気温が零度まで下がり雪が断続的に降る天候で、水は氷のような冷たさ。参加者は肩口から水を掛けられると、拳を握り締め、歯を食いしばって我慢。水を浴びるたびに体は赤みを増していった。
「今年で3回目」という土田竜矢君(11)=南平田小5年=は「毎年寒いけど、今年は特に寒い感じがした」と話した上で、「今年は剣道と勉強を頑張りたい。寒い思いをしたので願い事がかなえばいいなあ」と震えながら語った。