2012年(平成24年) 2月8日(水)付紙面より
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鶴岡工業高校(佐藤平校長)の3年生たちが、江戸時代に鶴ケ岡城周辺に整備された小路や橋、寺などの歴史をリーフレットにしてまとめた「鶴岡の魅力発見 小路・街道橋、寺社を巡って」を製作した。取り組んだ生徒たちは「城下町の魅力が必ず再発見できると思う」と話している。
同校建築システム科の3年生6人がリーフレット製作に取り組んだ。「城下町鶴岡」の魅力を再発見してもらい、空洞化が進む中心市街地の活性化に一役買おうと昨年度、先輩たちが製作した「三の丸を辿(たど)って」に続き、課題研究の一環で行った。
今回は、昨年9月から製作開始。3グループに分かれ、神社・仏閣、祠(ほこら)や江戸時代の小路、旧市街地の橋を調査。パソコンのエクセルを使用して調査内容をまとめ、先月下旬に完成した。
リーフレットは四つ折りB4サイズ。カラーで1000部発行した。内容は鶴岡公園を中心としたマップに鳥海山、月山、金峰山の雪山を一度に望むことができた「三雪橋」や庄内藩主酒井家の菩提寺「大督寺」、鶴南高と鶴工高に挟まれた南北にある道路で、庄内藩時代に米蔵があったことが名称の由来となった「七ツ蔵脇小路」など、生徒たちが興味を持った小路、橋、寺をピックアップし、紹介文と写真を交えて紹介している。表紙には鶴岡名菓の「おきつねん」と「からからせんべい」がデザインされている。また、町歩きしながら利用できるように、片手で見られる観音折りタイプとなっている。
リーフレットは、致道博物館やJR鶴岡駅の観光案内所など市内の公共施設に配布される。
製作メンバーの佐藤海斗君(3年)は「観光客はもとより、地元の人から見てもらい、鶴岡魅力を再認識してもらいたい。今後はフェイスブックを通して、鶴岡の小路や寺、橋について地元の人や県外の地元出身者と情報交換していきたい」と話していた。