2012年(平成24年) 2月9日(木)付紙面より
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庄内町は7日、今春に町立立川小学校に入学する子供たちへランドセルと黄色の帽子を贈った。入学を間近に控えた子供たちは、ピカピカのランドセルに「やったー」と笑顔を輝かせた。
ランドセルの寄贈は、旧余目町、立川町時代から30年余り続いている伝統行事。以前は庄内地域を含む県内各地で行われていたが、町村合併などに伴い次第に減少し、県内で寄贈を続けているのは現在、庄内町だけとなっている。
「日本一子育て応援の町」を掲げる同町は今年、町内5小学校の新入学児童146人全員にランドセルと、登下校の際にかぶる黄色の帽子を贈る。
この日は町内のトップを切って立川小で贈呈式が行われ、狩川幼稚園と立谷沢保育園、清川保育園の年長組計26人が出席した。欠席した園児を含め計31人が今年4月、同校に入学する予定。
はじめに原田眞樹町長が「皆さんに受け取ってもらうランドセルは6年間、学校に背負っていくもの。大事に使ってください。小学校に入ったらたくさん遊び、たくさん勉強してください」と園児たちに呼び掛けた。保護者たちが見守る中、各園の代表園児3人が原田町長からランドセルを背負わせてもらい、池田定志教育長から黄色の帽子を贈られてにっこり。続いて園児一人一人にランドセルと帽子が手渡された。
最初にランドセルを背負わせてもらった立谷沢保育園に通う阿部初姫ちゃん(6)は「ランドセルは大きくて重いけど、もらってうれしい。大事に使う」と笑顔を見せていた。9日までに町内の新入学児童全員に贈られる。