2012年(平成24年) 2月11日(土)付紙面より
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三川町の東郷小学校(池田幹夫校長、児童113人)で9日、「庄内凧(だこ)」のたこ揚げ大会が行われた。児童たちが地元のお年寄りと一緒に自作のたこで、伝統行事を楽しんだ。
昔ながらの庄内凧を伝承していこうと40年ほど前から続いている行事。かつては町内の小学校3校全てでたこ作りが行われていたが、現在は東郷小だけが地域文化伝承事業として毎年この時期に行っている。
庄内凧は足に縄を使うのが特徴で、昨年11月に4年生以上の児童が地域のお年寄りに教わりながら、わら打ちや縄ないに挑戦。正月休みの間に武者絵やアニメキャラクターなど、たこの絵柄を完成させ、休み明けの今年1月中旬に骨組みなどをお年寄りと一緒に作った。
この日は時折晴れ間が見え、北西から強い風が吹き付けるたこ揚げには絶好のコンディションとなった。1、2年生は学校のグラウンド、3年生以上は近くの田んぼで教員や地域のお年寄りと一緒にたこ揚げを楽しん
だ。
最初はなかなかうまく揚がらない児童もいたが、お年寄りのアドバイスを聞くとするするとたこが天高く舞い上がり、「すごい、すごい」と歓声を上げていた。4年生の大瀧智史君(10)は「最後にちょっと壊れたけど、すごく高く揚がったのでうれしかった」と話していた。