2012年(平成24年) 2月12日(日)付紙面より
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県は10日、米粉の利用拡大を狙いとして募集した「やまがた米粉食品コンクール」の結果を発表した。庄内関係では、すがわら製麺(鶴岡市)の「つやひ麺」と菓子工房ふくや(同)の「つや姫ラスク・しみチョコ」が優秀賞となるやまがた食産業クラスター協議会長賞を受賞した。
県、やまがた食産業クラスター協議会が主催し2009年度から開催している。米粉利用食品の認知度向上などを図ろうと、県内の食品製造業者や農産加工事業者、飲食店などに呼び掛け、今月3日に山形市内でコンクールと審査会を開催した。
今回は県内44業者から57点が出品され、昨年より業者数が7社、出品数が3点それぞれ増加した。マーケティングデザイナーやフードアナリスト、食品加工専門家など5人の審査員が食味、開発コンセプトや加工製造技術の独自性、米粉商品普及への工夫などを審査。最優秀賞(県知事賞)とおいしい山形賞各1点、パン・総菜・麺類等部門と菓子部門でそれぞれ優秀賞4点を選んだ。
パン・総菜・麺類等部門の優秀賞を獲得した「つやひ麺」は、県産米「つや姫」を使用し、ツルッとした食感にこだわった一品。「つるつる感、もちもち感があり、米粉配合の食感の良さと麺のコシも味わえるおいしさ」との評価を受けた。
また、菓子部門優秀賞の「つや姫ラスク・しみチョコ」は、小麦粉を使わず「つや姫」の米粉で作った生地をしみチョコにしたことで、サクサクの食感が強調された一品。「米粉の特長と相性の良い素材を組み合わせ、新鮮な食感を生み出した発想と独特のおいしさ」が評価された。
最優秀賞となる県知事賞には吉田製粉(長井市)の県産特別栽培米100%の玄米粉「手軽に飲むだけ玄米食」が選ばれた。
事務局の県新農業推進課は「3年目となり出品点数の増加に加え、内容的にもバリエーションが豊富で意欲が感じられる。米粉を使っているからうまいと言われる食品が育ってくれれば」と期待している。
表彰式は15日に山形市内で開かれる「やまがた米っ粉フェスタ」で行われる。