2012年(平成24年) 2月12日(日)付紙面より
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鶴岡市大山地区で11日、恒例の「大山新酒・酒蔵まつり」が開かれ、大勢の日本酒ファンがスタンプラリーで酒蔵を巡り、各蔵元自慢の酒を楽しんだ。
新酒の仕込みの最盛期に合わせ、「酒どころ大山」をPRし地域の活性化につなげようと、地元の自治会や商工会、観光協会などで組織する実行委員会(委員長・斎藤勝元大山観光協会長)が1996年から開催。蔵出しの寒仕込みの新酒が味わえるイベントとして人気があり、毎年県内外から大勢の人が訪れている。
17回目の今回は正午から酒蔵を巡るスタンプラリーがスタート。大勢の人たちが大山地区に繰り出し、代表銘柄「出羽ノ雪」の渡會本店、「白梅」の羽根田酒造、「栄光冨士」の冨士酒造、「大山」の加藤嘉八郎酒造の4蔵元など7カ所を巡った。このほか、大山コミュニティセンターで新酒を使ったオリジナルカクテルが提供された。
各蔵元の出入り口では時折、寒風が吹き荒れる天候に見舞われる中、新酒を求める人たちで長蛇の列ができた。このうち冨士酒造では、オープンとともに待ちかねた参加者たちが蔵元自慢の新酒を堪能。中には従業員から何杯も酌をしてもらい、心行くまで寒仕込みの“おいしい酒”を楽しんでいた。
鶴岡市内から訪れた50代の男性は「毎年、東京の友人を誘って参加している。おいしい酒が楽しむことができて最高です」と満足した様子で話していた。