2012年(平成24年) 2月14日(火)付紙面より
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酒田市立第一中学校(佐藤邦生校長、生徒538人)の生徒会執行部=玉川颯斗生徒会長(2年)=は11日、学区内にある1人暮らしのお年寄り宅などで除雪作業を展開。生徒たちは汗だくになりながら懸命に作業していた。
昨年秋、学区内に住む民生児童委員と生徒会執行部との意見交換会が開かれた。席上、1人暮らしのお年寄りの現状についての話になり、特に冬季の除雪に困難が生じていることを知った生徒会執行部員が今回初めて、県警察本部、県教育委員会指定「少年非行防止ネットワーク事業」の推進母体「新生一中大家族ネット」(斉藤憲吾会長)とともに企画。地域に貢献する姿勢を養うとともに、交流を図るのが狙い。
この日は生徒会執行部員15人と、佐藤校長ら教員が参加し、2班に分かれて光ケ丘一丁目の個人宅、北新町二丁目の私道の2カ所で実施。このうち個人宅の除雪では、庭に積まれた雪をかいた後、スノーダンプに乗せ、雪捨て場になっている近くの公園まで運び入れる作業を繰り返した。
積まれていた雪は次々と減っていき、2時間ほどの作業で、庭木などが見える状態に。参加生徒の一人、齊藤真穂さん(3年)は「寒かったけど、皆さんから喜んでもらえたら。地域に貢献する意味でもぜひ、来年度以降も継続してもらいたい」と話していた。