2012年(平成24年) 4月10日(火)付紙面より
ツイート
酒田市民の憩いの場となっている同市日吉町一丁目の山王森で、恒例の「梅まつり」が開かれている。しかし、例年に比べて梅の開花が遅く、同まつりを主催する環境整備奉仕団体「山王森の緑を育てる会」(藤井信会長)の会員は「見頃を迎えるのはまつり最終日の15日ごろだろう」と話している。
山王森は下日枝神社の境内にある。広さ3・8ヘクタールで、公園や散策路が整備され、中に梅、ヤマブキ、ツバキなどが植栽されている。このうち梅は、育てる会のメンバーが中心となり約35年前から植え始め、今では500本ほどが並び県内有数の梅林公園となっている。
梅まつりは今月7日に開幕し、同15日まで。梅酒や梅ジュースを振る舞うほか、会員たちが山王森内のガイドをしている。しかし、これまでに花を付けたのは、日当たりが良く風が当たらない、同神社拝殿脇と神社に隣接する光丘文庫南側の数本程度という状況。訪れる行楽客もまばらだ。
会員は「今シーズンは雪解けが遅かった上、寒い日が続いている。梅の開花どころか、会の整備作業も進まない状態。それでもつぼみは赤みを増しており、最終日には見頃を迎えるのでは」と話し今後、まつりの延長も検討するという。