2012年(平成24年) 7月15日(日)付紙面より
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酒田市内の主な観光施設に「公徳傘」を贈っている国際ソロプチミスト酒田(SI酒田、菅原恵美子会長)は、傘の収納ケースを市美術館(石川好館長)に寄贈。設置した大駐車場脇で12日、贈呈セレモニーが行われた。
SI酒田は、いずれもチャリティーでディナーショーや茶会、バザーなどを開催し、収益で「公徳傘」と名付けた無料の貸し出し傘を製作。1987年から土門拳記念館や市美術館、本間美術館など観光客が数多く訪れる施設に贈り、雨の日に役立ててもらっている。
収納ケースは、保管している公徳傘を観光客らがそこから持ち出して利用したり、帰る際に返却してもらうもの。潮風を考慮して前面をガラス、ほか3面をステンレス製にした。コンクリートのしっかりした土台を含め高さ約1・5メートル。土門拳記念館に次いで寄贈は2カ所目。
この日は菅原会長らSI酒田のメンバー7人が市美術館を訪れ、中村護理事長に趣旨を説明。その後、大駐車場から美術館に向かうルート脇に設置した収納ケースを全員で視察した。菅原会長は「雨の日は公徳傘を遠慮なく自由に使っていただきたい。気軽に利用できるように、収納ケースは土門拳記念館と共用にする。どちらに返却してもらっても構わない」と話している。