2012年(平成24年) 7月22日(日)付紙面より
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酒田地区広域行政組合消防本部(高橋清貴消防長)の一日消防士体験勤務が21日、酒田市の消防署西分署で行われ、同市と庄内町の児童たちが放水や救助訓練などを体験した。
管内の小学生を対象に、体験を通じて消防業務への理解と、防火に関する知識を習得してもらい、家族や友達などに「防火の輪」を広げてもらおうと、毎年開催している。
25回目となった今回は、両市町の4―6年生27人が参加。少年消防隊の制服に身を包んだ子供たちは、三角巾の巻き方など救急法を学んだ後、消防ポンプ車を使っての放水、水平に張られたロープを渡る救助、消火器での初期消火などの訓練やはしご車乗車を体験した。
このうちロープ渡架訓練では高さ約1・2メートル、長さ約7メートルで張られたロープの間を移動。腕の力だけで前に進まなければならず、顔を真っ赤にして懸命にロープを渡る子供もいた。
同市の中平田小4年の尾形空君(9)はロープ渡架の訓練後、「難しくて前に進めなかった。こんな訓練を毎日している消防士さんはすごいと思った」と話していた。