2012年(平成24年) 7月25日(水)付紙面より
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県スポーツ吹矢協会庄内鶴岡支部(高橋則雄支部長)主催の「第3回支部長杯スポーツ吹矢大会」が23日、鶴岡市の第六学区コミュニティ防災センター大集会室で開かれ、級段位別に分かれて得点を競い、熱戦を繰り広げた。
スポーツ吹矢は、長さ1・2メートルの筒にビニール製の矢を入れ、6―10メートル離れた円形の的(直径25センチ)を目掛けて矢を放つスポーツ。ゆっくりとした腹式呼吸が健康づくりにつながることもあり、全国的に愛好者が増えている。庄内鶴岡支部は高橋さんらが中心となって2009年8月に設立した。当初6人の会員が、現在は40代から70代の53人に拡大。市内のコミセンなどを会場に週1回の割合で練習を重ねて腕を磨き、県大会の優勝者を出すなど活躍している。
この日の支部長杯には、支部会員38人が出場。2級までの距離6メートルから3段以上の距離10メートルまで級段位別に分かれ、1人1ラウンド5本ずつ4ラウンドの計20本で競い合った。会場は静寂に包まれ、ゆったりとした動作で矢を吹く音と的に当たる心地よい乾いた音だけが響き、会員たちは1本1本の結果に一喜一憂することなく精神を集中させて競技に臨んでいた。
スポーツ吹矢を指導し普及に努めている高橋支部長は「腹式呼吸が健康に良いと競技を始める人が多い。実際にスポーツ吹矢を始めて腰痛が改善したという会員もいる。肺活量がそれほどなくても楽しめる競技で、障害を持つ人々も親しんでいる。気軽に、しかも手軽に楽しめる軽スポーツで、多くの人に薦めたい」と話していた。