2012年(平成24年) 9月5日(水)付紙面より
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地元で生産されている有機農産物について理解を深めようという「つるおかオーガニックフェスタ」が2日、鶴岡市の出羽庄内国際村で開かれ、市内の農業者たちが米や枝豆などの有機農産物を出品、大勢の市民らが訪れ交流を深めた。
市内の有機栽培農業者でつくる「鶴岡市有機農業推進協議会」(志藤正一会長、会員14人)が初めて開いた。庄内は特に米の有機栽培では先進地だが、需要は首都圏などに比べ少ないため、地元でもニーズを把握しながらPRし、消費拡大につなげる狙い。
市内の2法人と5個人が有機栽培のコメを中心に、枝豆やジャガイモ、ニンニク、加工品(餅、あられ、おこし、きな粉、麦茶)などを出品した。
午前中は「つや姫」の無料プレゼントもあったことから、市民らが次々に訪れた。枝豆や、有機栽培の「つや姫」「コシヒカリ」「ひとめぼれ」のおにぎりを試食したりしながら、出品者から栽培方法について話を聞くなどしてにぎわった。
志藤会長は「米では先進地だが、野菜は取り組んでいる人がまだ少なく、来場者の中には『あれ、これしかないの』と拍子抜け気味の人もいた。特にトマトやナス、ニンジン、大根など毎日使う根菜類のニーズが高く、地元でも一定の需要は見込めるとあらためて感じた。仲間を増やし、こうしたフェスタを定期的に開けるようにしていきたい」と手応えを話した。