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2012年(平成24年) 10月4日(木)付紙面より

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故郷・庄内との関係に焦点 藤沢周平記念館 特別展始まる

 鶴岡市立藤沢周平記念館(鈴木晃館長)で3日から、特別展示「藤沢作品と庄内」が始まった。藤沢さんのエッセーや小説に登場する庄内地方の自然や文化、暮らしなどに関する資料を通じ、故郷をこよなく愛した藤沢さんの思いをうかがい知ることができる。

 藤沢さんは青年期までを庄内で過ごし、庄内藩がモデルとされる海坂藩ものなど数多くの作品で庄内を描いている。特別展示はこうした故郷との関係に焦点を当て、「エッセイにみる庄内」「藤沢作品にみる庄内藩の文化」「庄内が舞台の藤沢作品」の3コーナーで構成した。

 エッセーに関しては、「私は郷里の初冬の風景が好きなのである」(『周平独言』より)、「素材そのものがすでにうまい土地なのだ」(同)など庄内の風景、食、方言に関するエッセーの一節、それらに関する写真などを展示。「荘内方言」と題した自筆ノートでは「びしょなし だらしない人」「天こふぐ 上を向く」など庄内弁と共通語の説明が書かれている。

 庄内藩の文化については、「三屋清左衛門残日録」などに出てくる磯釣りや鳥刺しの資料を紹介。鳥刺しに関しては、致道博物館所蔵の長さ3間(約5・4メートル)の竿や、小鳥をすくませるため吹く笛「竦(すくみ)」、江戸期に描かれた鳥刺しの図などを展示。

 また、庄内を舞台にした藤沢作品は、天保の国替え事件を扱った「義民が駆ける」、清河八郎を描いた「回天の門」など、生前に発表された10作品と、庄内の歴史との関わりなどを解説している。

 成澤万寿美専門員は「藤沢さんが故郷への思いをどのように作品に織り込んでいたかが分かる。特に地元の人に楽しんでもらえると思う」と見どころを語る。展示は来春(終了期日は未定)まで。

「藤沢作品と庄内」をテーマにした特別展示
「藤沢作品と庄内」をテーマにした特別展示



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