2012年(平成24年) 10月14日(日)付紙面より
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今年12月に宮城県大和町で開催される「第2回東北小学生女子野球交流大会」に向け、鶴岡・田川地区の女子小学生で編成した選抜チーム「鶴岡ドリームガールズ」が結成された。12日に鶴岡ドリームスタジアムで結団式を行い、選手の顔合わせや初練習に取り組んだ。
同大会は、東北地方の小学生女子野球の普及と活動の促進、交流を図ることなどを目的に、今年3月に初めて開催した。
今回は2回目が開催されることを受け、鶴岡野球連盟(渋谷益生会長)が野球スポーツ少年団などに参加を呼び掛けて女子小学生の選抜チームを結成。選手は5―6年生12人で構成する。
結団式には選手や保護者、チームの指導者ら約30人が参加。はじめに渋谷会長が「初めてのことなので心配だったが、みんなのやる気のある表情を見て安心した。大会まで時間があるので、勝つ野球を目指して頑張ってほしい」とあいさつ。続いて、選手一人一人が自己紹介し、「レギュラーになれるように頑張りたい」「試合でヒットを1本でも打てるように練習したい」などと意気込みを語った。その後、室内練習場でキャッチボールやノックなどの基本練習に取り組んだ。今後、週2回のペースで鶴岡ドリームスタジアムなどを会場に練習し、本番に備える。
主将に選ばれた陽光スポ少の冨樫美央さん(6年)は、「本番で勝てるように、これからの練習をみんなと一緒に頑張っていきたい」、後藤克人監督は「全国でも強豪の宮城のチーム打倒に向け頑張ってきたい」とそれぞれ意気込みや抱負を語った。
大会は12月2日に宮城県大和町の鶴巣ふれあいセンターで開催。6県から8チームが出場する予定。トーナメント形式で優勝を争う。
2012年(平成24年) 10月14日(日)付紙面より
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酒田市の浜田小学校(池田公夫校長)の4年生が12日、故郷の偉人・本間光丘(1733―1801)の生涯を描いた紙芝居「雫(しずく)」を光丘ゆかりの観光名所で口演する「子ども紙芝居ガイド」を務め、観光客らから称賛された。今後も月2―4回のペースで行い、来年2月まで続ける。
同校の4年生(47人)は社会科で光丘の偉業を学習。その過程で、鶴岡市出身の紙芝居師・安野侑志さん(8月に69歳で死去)原作の「雫」に出合った。内容が面白く、ためにもなることから、山居倉庫と本間家旧本邸で観光客らに披露し、類いまれな商才で本間家を繁栄に導くとともに、砂丘地への植林に生涯をささげて「公益の人」と呼ばれる光丘を知ってもらおうと、子ども紙芝居ガイドを考案した。
8人ほどで班を編成。「雫」の上、中、下、おまけ各編を2―3人で受け持ち、それぞれ本間家旧本邸、山居倉庫の山居橋、稲荷神社、けやき並木で11月まで、12月から来年2月までは山居倉庫3カ所で、いずれも金曜日の午後に各班が口演することにした。
初日の12日は第1班の8人が、4年2組担任で安野さんを師匠と仰ぐ大井康嗣教諭と共に2施設へ“出張”。「1分で終わります。紙芝居を見てください」と周囲に呼び掛け、足を止めた観光客らに1カ月ほど前から練習したという口演の成果を披露した。観賞していた人々は紙芝居が終わると拍手を送り、「上手だったよ」とたたえた。
中編を担当した杉山明日香さん(9)、清水惟稀(いぶき)君(9)は「たくさんの人々を思いやれる光丘はすごい」と述べ、口演後は「観光客に喜んでもらえたようで、うれしい」と感想。大井教諭は「他地域から訪れた人々との紙芝居交流を通し、子供たちが『酒田はこんなにいい所なんだ』と感じ、誇りに思ってもらえば」と話している。