2012年(平成24年) 10月16日(火)付紙面より
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鶴岡市を中心に県内外のサイクリング愛好者でつくる「クラブ二輪倶(ツーリング)」(代表・大滝豊和大滝輪店店主、会員67人)結成25周年記念のサイクリングイベントが14日、同市内などで行われた。
クラブ結成25周年を記念し、思い出に残るイベントを開きたいと大滝代表が企画。この日は会員約50人のほか、首都圏から大滝代表と親交がある宇田川聡仁さん(33)=クロスカントリー競技=、安藤康洋さん(42)=トラック競技=、2人の知人の飯島誠さん(41)=同=の元プロ選手3人も参加した。
庄内空港や由良、あつみ温泉などを巡るコースと、同市水沢の中山峠、八森山などを巡るコースの2つに分かれ、午前8時15分ごろに同市山王町の大滝輪店をスタート。参加者たちは青空が広がる中、爽やかな汗を流していた。大滝代表は「自転車を通じた仲間づくり、健康維持にこれからも努めていきたい」と笑顔で話していた。
2012年(平成24年) 10月16日(火)付紙面より
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城下町・鶴岡に甲冑(かっちゅう)文化を広めようと活動している「荘内藩甲冑研究会」(会長・酒井忠順松岡物産社長)が、今夏から製作していた甲冑が6領完成し13日、鶴岡市の荘内神社参集殿でお披露目会が開かれた。
同研究会は地域おこしを目的に今年5月末に発足。酒井家第18代当主の酒井忠久さんを最高顧問に、庄内映画村が事務局を務める。
研究会の活動の一環として7月中旬に「甲冑教室」を開講し、鶴岡市を中心に男女31人が参加。同神社を会場に週2回のペースで5、6人ずつの6班に分かれ、戦国期の武将や足軽が着用していた鎧(よろい)、武具をモデルにアルミ板などを加工。胴丸や草摺(ず)り、かぶと、こて、すね当てを分担しながら製作した。
指導は国内に10人しかいない甲冑師で同研究会顧問の小川伸夫さん(名古屋市在住)と、小川さんの弟子の植木茂雄さん(鶴岡市)が担当した。
この日のお披露目会には受講者約20人と小川さん、植木さんなどが出席。各班の代表者が完成した甲冑を身に着けて登場した。6班それぞれの出来栄えについて小川さんが「合格点をあげられるピッとした良い出来」「(胴丸の)紋のバランスはこの班が一番」「胴丸に少し丸みが出過ぎた」などと講評した。
受講者の丸山葉子さん(28)=鶴岡市山王町=は「仕事の都合で一部の工程に参加できなかったのが心残り。胴丸に金箔(ぱく)を張る工程を担当し、その部分が先生から褒められてうれしかった」と話していた。
小川さんによると今回製作した甲冑は、胴丸に描いた片喰(かたばみ)紋を庄内藩酒井家の初代、二代当主が使っていた紋のデザインを参考にしているのが特徴。三代当主以降の紋より戦国期を感じさせるデザインという。
研究会は今後、来春まで色違いの足軽甲冑を受講者たちが独力で製作し、来春以降は「徒(かち)武者」や「大将」の鎧製作とレベルアップしていく予定という。