2012年(平成24年) 10月17日(水)付紙面より
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食文化創造都市・鶴岡の魅力をインターネットで地元の女性から発信してもらう「鶴岡食文化女性リポーター」事業の第4弾が13、14の両日、同市朝日地域で行われ、参加者たちが朝日地域特産の山ブドウの加工や収穫体験などに取り組んだ。
同事業は、インターネット上で日常の出来事などを文章、写真で表現する「フェイスブック」や「ツイッター」などを開設する庄内地域の女性を対象に、これまで田川カブの収穫(昨年10月)、岩ノリ加工(今年1月)、やまがた地鶏の鶏舎訪問(同8月)を実施。今回は初めて県外在住者も対象にし、庄内をはじめ県内から10人、東京や千葉、神奈川などから12人の計22人が参加した。
初日の13日は、はじめに鶴岡市大針の公民館で、近くで山ブドウ農園を営む難波裕一さんを講師にブドウジュース作りなどを体験。参加者たちはブドウを一粒ずつ房から丁寧に外した後、ビニール袋に入れて足でつぶすなどしていた。
ジュース作りの後は、難波さんのブドウ農園に移動し収穫を体験。ビニール袋いっぱいまでブドウを採ったり、写真を撮るなどして楽しんでいた。
千葉県から会社の同僚2人と参加した玉井花奈さん(28)は「鶴岡市出身の先輩に誘われて参加した。山ブドウの収穫は関東ではできないと思うので、貴重な体験ができた」と笑顔で話していた。
翌14日は、同市行沢で地元住民からトチの実の歴史などについて学んだ。
2012年(平成24年) 10月17日(水)付紙面より
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鶴岡市泉町の鶴岡幼稚園(本間重二園長、園児192人)のお茶会が15日、同市馬場町の旧風間家住宅「丙申堂」(国指定重要文化財)で行われ、年長児たちが神妙な表情で畳に正座し、お菓子と抹茶をいただいた。
伝統文化の一端に触れてもらおうと毎年この時期、実施している。今年は年長のうめ組、さくら組、合わせて約60人が挑戦した。
このうちうめ組の約30人は、畳の座敷に背筋を伸ばして正座。丙申堂を管理する克念社の上野康成事務長から「ここは100年以上前に建てられた。筋交いがいっぱい入っていて地震にも強い。気持ちを落ち着けてお茶を楽しんで」といった話を聞いた。
教師らがまんじゅうと抹茶を載せたお盆を運んでくると、園児たちは神妙な表情で深々とお辞儀。教師から「お茶をたててくれた人、まんじゅうを作ってくれた人たちに感謝して味わって」と説明を受けた後、園児たちはまんじゅうを手で割って食べ、大きな茶わんをかぶるようにして抹茶を飲んだ。
園児たちは「お茶は少し苦かったけど、まんじゅうは甘くておいしかった」「足がちょっとしびれた」などと話した。