2012年(平成24年) 10月25日(木)付紙面より
ツイート
「第4回国際システム生物工学会」(21―25日)の参加者らの交流会が23日、鶴岡市のグランドエル・サンで開かれ、酒ソムリエとして活躍する妹尾理恵さん(56)=東京都在住=が選んだ鶴岡の地酒を楽しみながら、交流を深めた。
妹尾さんは、慶應義塾大先端生命科学研究所(鶴岡市)の冨田勝所長の姉で、国内外で日本酒や日本文化の魅力を伝える活動を行っている。
この日は各国の研究者ら約50人が参加。会場には、市から提供を受けた市内6蔵元の8銘柄が用意された。妹尾さんは「外国の方に本当においしい日本酒を飲んでほしいので、試飲しておいしいと思うものを選んだ」という。
参加者たちは妹尾さんらから日本酒の楽しみ方などの説明を受けたり、おにぎりや庄内風の芋煮、庄内特産の麦切りなどの料理とともに地酒を心行くまで楽しんでいた。
スペインやオランダ出身の参加者からは「今まで飲んだ日本酒の中で一番おいしい」「味が深く花のような香りがする」などと好評だった。
妹尾さんは鶴岡の地酒について「素晴らしい。外国の方に好まれるワインに近いようなものが多い」と話した。また、「世界各国の料理とのマッチングを進めていけば、日本酒はもっと広がっていくと思う」と語った。
2012年(平成24年) 10月25日(木)付紙面より
ツイート
鶴岡市の藤島小学校(三浦洋介校長、児童340人)で23日、外部講師による「つや姫出前授業」が行われ、4年生が、「つや姫」が藤島地域で誕生したことや、「つや姫」をよりおいしく健康的に食べるこつなどを学んだ。
藤島地域の住民でつくる「つや姫誕生のまち活性化の会」(略称・つや姫会、田中壽一会長)が昨年度から、地域内の希望する学校で実施。今回は会員の深澤昭吾さん、上林節子さん、市藤島ふれあい食センター「サンサン」学校栄養士の関根淳さんらが藤島小を訪れ、4年生2学級に指導した。
このうち4年2組では、深澤さんが「つや姫は藤島の県水田農業試験場で、10万分の1の確率で生まれた」「米1粒は田んぼで育てると茶わん1杯分の3500粒に増えるので、1粒も粗末にしてはいけない」など解説。上林さんと関根さんが、野菜を多く食べる日本型(ご飯食)と、野菜が少なく脂肪分が多い欧米型(パン食)の健康への影響の違い、ご飯とおかず、お汁をジグザグに食べて口の中で混ぜる「口中調味」の重要性を説明、「ご飯を中心にした日本型食生活で、健康に」と訴えた。
その後、子供たちはともに特別栽培米の「つや姫」「はえぬき」を食べ比べ、香りや見た目、味など五感を使って吟味。「つや姫」については「甘い」「白くてうまい」「もちもちしている」といった指摘が上がった。
授業について池田勝太君(9)は「つや姫は冷たくなってもおいしくてびっくりした。特別栽培米はとてもおいしいと分かった」と感想。そのほか、「1粒の米が茶わん1杯になるのはすごい」「米の大事さが分かった。残さず食べたいと思った」などの感想が聞かれた。