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2012年(平成24年) 10月26日(金)付紙面より

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「下本郷橋」完成祝う

 鶴岡市朝日地域の赤川(大鳥川)に架かる本郷橋の老朽化に伴い、新設された「下本郷橋」の架け替え工事が終了し25日、安全祈願祭と渡り初めが現地で行われた。地元の住民や保育園児が広くなった新橋を渡り、「立派な橋ができた」と喜びの声を上げた。

 旧本郷橋は1931(昭和6)年に供用開始。長さ約65メートル、幅は4・2メートルで車同士がすれ違えない狭さだが、鶴岡市下名川と本郷の両地区を結ぶ市道本郷落合線の一部で、地域の生活道路として重要な役割を担ってきた。しかし設置後81年が経過し、老朽化が進んだことから新橋の設置が求められていた。

 新橋の架け替え工事は市が主体となって2006年に設計、09年に工事に着手。旧橋の数メートル上流に建設し、長さ79・3メートル、全幅7メートル(車道幅5・5メートル)で2車線にした。総事業費は約3億6000万円。橋の名前は地元住民の要望を取り入れ「下本郷橋」とした。

 安全祈願祭には榎本政規市長をはじめ市関係者、地元住民、施工業者など50人余りが出席。神事で祝詞や玉串がささげられ、交通事故などが起こらないよう願いが込められた。

 その後の開通行事では榎本市長が「大勢のご協力で無事開通を迎えた。市民の生活道路としてご愛顧いただきたい」とあいさつ。記念のテープカットやくす玉開披などで新橋の完成を祝った。

 続いて参列者や地元住民に、近くの朝日保育園の児童40人余りを交えて渡り初め。完成したばかりの新橋に子供もお年寄りも笑顔で渡っていた。地元の80代女性は「上流に荒沢ダムができる以前、雨が降ると旧橋はすぐに水がついた。石や上流の橋が流れてきて怖かった。古くなって渡るのも心配だったが、新しい橋が架けられてうれしい」と話していた。

新設の「下本郷橋」を渡る地元保育園児たち。右手奥に見えるのが旧本郷橋
新設の「下本郷橋」を渡る地元保育園児たち。右手奥に見えるのが旧本郷橋


2012年(平成24年) 10月26日(金)付紙面より

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在来作物で活性化

 財団法人地域活性化センター(事務所・東京都)主催の研修会「地域再生実践塾」が24―26日の2泊3日の日程で、鶴岡市の東北公益文科大大学院ホールを主会場に開かれている。全国の自治体や企業の関係者らが「食と農」をテーマに、地元の研究者やシェフらの講義、生産・加工の現場を回るフィールドワークを通じて、在来作物による地域活性化の取り組みなどを学んでいる。

 この研修会は、地域再生法が施行された2005年から年5回、全国各地で開催。中心市街地の活性化や地域ブランドの確立などテーマを決め、それぞれの先進地でケーススタディーを中心にしたカリキュラムを展開している。

 今回は本年度3回目で、「食と農?在来作物の存在と意義を見つめ直す」をテーマに開催。北は青森県から南は長崎県まで全国の自治体や企業、NPOの関係者ら約50人が参加し、3日間で8つの講義と3つのフィールドワーク、2つのグループワークに取り組む。

 初日の24日は大学院ホールで、開会行事に続き、塾の主任講師となった江頭宏昌山形大農学部准教授が問題提起の講義。県内に約160種あるという在来作物に関して「お金にならないが、農家は『おいしい』『先祖代々伝わってきた種を絶やしたくない』と作り続けてきた。地域の活性化は経済だけでなく、世代間のコミュニケーションの円滑化や安心・安全など、多義的に考えるべき。真に価値ある情報は、創造行為によってしか生まれない」などと提言した。

 また、鶴岡市下山添のイタリア料理店「アル・ケッチァーノ」の奥田政行オーナーシェフが特別講師として講義した。庄内を「食の都」にしようと、生産者と共に在来作物の魅力を発信してきた取り組みを紹介し、「生産者と一緒に夢を語ることが大切」など持論を語った。

 その後は鶴岡市の農政、企画の各担当者、地元農産物に関する学びのイベントを行っている湯田川温泉つかさやの庄司丈彦さん、在来作物を撮り続けている写真家・東海林晴哉さん(同市青柳町)が講義。25日は庄内町のカラトリイモ、鶴岡市の田川かぶの各生産現場、同市大山の漬物店「本長」の3カ所でのフィールドワーク、26日はまとめのグループワークなどを行う。

江頭准教授らの講義を聞いた初日の地域再生実践塾
江頭准教授らの講義を聞いた初日の地域再生実践塾



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