2012年(平成24年) 10月3日(水)付紙面より
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「環境フェアつるおか2012」が30日、鶴岡市小真木原総合体育館で開かれ、親子連れなどがさまざまなイベントを楽しみながら環境保護や省エネなどについて学んだ。
市や関係団体による実行委員会が1999年に初めて開催し、2009年度からは市内の産学官による「環境つるおか推進協議会」(会長・小谷卓鶴岡高専名誉教授)が主催している。今年は、昨年3月の東日本大震災以降、全国で節電などへの取り組みが高まっていることを受け、「家庭でもみんなが実践 省エネチェック?やっていますか一家団らん?」をメーンテーマに、60余りの団体が参加した。
庄内を中心にした各企業・団体の出展ブースでは省エネをテーマに、太陽光発電などの自然エネルギーや消費電力の少ないLED照明、夏場は日差しをカットし冬場は断熱効果が高い複層式窓ガラスなどが展示された。
また、昨年度に続き鶴岡市が市内の小中学生から絵と文面を募集した「環境かるた」は今回、新たに12種が認定され、昨年度のものと合わせて44種となった。子供たちを対象にしたかるた大会も開かれ、「大変だ 緑の森がなくなりそう」など読み札が読み上げられると、子供たちが大型の札を競って取っていた。
このほか、好きなアニメや漫画のキャラクターを描くマイバッグ作りや、牛乳パックを再利用した紙すき、古紙を使ったリサイクル鉢作りなど各種体験コーナーが親子連れの人気を集めていた。屋外では市内の自動車販売店9店によるエコカーの展示・試乗なども行われ、大勢の家族連れでにぎわっていた。
2012年(平成24年) 10月3日(水)付紙面より
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土壌微生物や昆虫の観察などを通して高校生から農学の面白さについて学んでもらう「ひらめき☆ときめきサイエンス 生物の多様性を考える」が29日、鶴岡市の山形大農学部で行われた。
同学部が独立行政法人日本学術振興会の支援を受け、全国の高校生を対象に2008年から毎年開催しているイベント。5回目の今年は庄内地方を中心に、内陸、東京などから20人が参加した。
はじめに同学部長の西澤隆教授が「今日の講義や実験を通して大学生たちと触れ合うとともに、科学の面白さを知ってください」とあいさつ。高校生たちは午前中、生物の多様性について学ぶ講義を受講したり、土壌微生物の観察実験などを行った。
このうち実験では、植物の根に共生し、植物から炭水化物を得るとともにリンを供給する「アーバスキュラー菌根菌」を観察するなどした。高校生たちは顕微鏡をのぞき込み、菌根菌が菌糸を伸ばしている様子などをじっくりと観察していた。
庄内農業高3年の工藤直樹君(17)は「高校の授業では習ったことのない、微生物などについて学ぶことができたので楽しかった」と笑顔で話していた。
その後高校生たちは、同学部の学生たちと昼食を取りながら交流を深めたり、お茶に含まれるカテキン量の測定実験や昆虫の観察などを行った。