2012年(平成24年) 11月22日(木)付紙面より
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農薬や化学肥料を一切使わず栽培した有機米の学校給食が20日、鶴岡市内の全小中学校などで行われた。藤島地域をはじめ、市内の小学校計8校を地元生産者が訪問し、児童たちと一緒に給食を食べながら「一生懸命作った人たちのことを考え、おいしく食べて」と呼び掛けた。
有機農業の普及・拡大を推進する鶴岡市有機農業推進協議会(志藤正一会長)が、安全安心な農産物への理解を深めてもらおうと、今年2月に初めて実施した。本年度は同協議会に14団体と5個人合わせて約50人の会員が所属し、有機米栽培に取り組んでいる。今回の学校給食は、市内の小中学校と幼稚園や保育園など3施設が対象となり、藤島地域の会員4人がコシヒカリの新米計1・26トンを提供した。
この日、藤島地域の東栄小(澤川来全校長、児童110人)には志藤会長と生産者の加藤源治さん(68)=鶴岡市古郡=が訪問。志藤会長は3年生の教室で児童たちと一緒に給食を食べた。食べ終わると志藤会長が「皆さんからおいしいと言ってもらえるような米作りを頑張っている。1年間苦労して一生懸命米や野菜を作っている人がいることを思い出しながら、これからも食事を味わって食べてください」と呼び掛けた。
その後、児童たちが給食で食べた米の味を発表。上林由茉さん(9)は「草取りをしたり虫を追い払ったり、有機米を作るのは大変だと思った。今日食べたご飯はモチモチして甘かった」と話していた。
2012年(平成24年) 11月22日(木)付紙面より
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鶴岡市の加茂水産高(長谷川賢校長)で20日、新巻きザケ作りが行われ、同校海洋資源科の2年生たちが交流を深めながら、新巻きザケ作りに取り組んだ。
同校では毎年この時期、生徒同士の交流や授業内容の理解を深めようと、同科食品系の生徒が同科アクアライフ系の生徒に新巻きザケ作りを教えている。
この日は食品系の生徒18人、アクアライフ系の生徒12人の計30人が参加。サケの腹から内臓などをきれいに取り除いて水洗いし、まんべんなく塩を塗り込むなどしていた。食品系の生徒たちは「身を傷つけないようにね」などとアドバイスしたり作業を手伝うなどサポートした。
食品系の田嶋成都君(16)は「教えるのは難しかったが、授業内容を復習できたので良かった」、アクアライフ系の庄司尚哉君(17)は「サケのえらを取るのが難しかった。おいしい新巻きザケになってほしい」とそれぞれ笑顔で話していた。