2012年(平成24年) 11月24日(土)付紙面より
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鶴岡市黒川の春日神社で23日、農作物の収穫に感謝する新嘗(にいなめ)祭が行われた。500年以上にわたり地元住民たちが受け継いできた伝統芸能の「黒川能」(国指定重要無形民俗文化財)が奉納上演され、地元内外から訪れた大勢の能楽ファンたちを魅了した。
黒川能が同神社で奉納上演されるのは新嘗祭の他、2月の王祇祭、3月の祈年祭、5月の例大祭の年4回。
この日は女児6人による巫女(みこ)舞や玉ぐし奉納などの神事に続いて、神社内の舞台で、上座が能「井筒」、狂言「柿山伏」、下座が能「石橋」の計3番を上演した。
笛や鼓などの音が響き渡る中、演者たちが厳かな舞を繰り広げた。訪れた大勢の観客たちは引き込まれるようにじっくりと見入ったり、写真に収めるなどしていた。