2012年(平成24年) 11月27日(火)付紙面より
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「五色百人一首」の県大会が24日、酒田市ひらたタウンセンターで開かれた。同市と朝日町の小学1年生から中学2年生まで35人が出場。熱い戦いを繰り広げた。
五色百人一首は、100首の札を青、桃、黄、緑、橙(だいだい)の5色に分け、それぞれの色ごとに対戦する。▽最低20首を覚えれば試合に参加できる▽1試合の所要時間が5分程度と短く勝負がスピーディー▽取り札は平仮名で書かれているため小学1年生から始められる▽取り札の裏に上の句が書いてありいつでも覚えられる―などの特徴がある。どの学年でも男女仲良く気軽に遊べることから、学級づくりに導入している学校が増えているという。
この大会は、NPO法人「教育力アップやまがた」(佐藤道子理事長)が2006年から開き7回目。開会式では佐藤理事長が「昔から続いてきた百人一首を、誰もが簡単に遊べるようにしたのが五色百人一首。力を出し切り、楽しんでいってほしい」とあいさつした。
色別の会場に分かれた参加者たちは、お互いに礼をし握手を交わしてから10枚ずつきれいに札を並べ、読み手の声に合わせて練習。相手を換えながら3度繰り返した後、まず予選リーグに臨み、上位2人が決勝トーナメントに進んだ。
子供たちは日頃の練習の成果を発揮。家族らが見守る中、札が読み上げられると瞬時に反応し、素早く札を取り合っていた。
成績は次の通り。(敬称略)
▽青札の部=1齋藤叶夢(松山小6年)2伊藤ひな(若浜小3年)3岡田灯(中平田小1年)
▽桃札の部=1渡部史崇(若浜小3年)2小林萌香(同)3門脇明里(松山小4年)
▽黄札の部=1石垣那由多(松原小6年)2小松花奈(朝日町立宮宿小5年)3沖蒼一郎(宮野浦小5年)
▽橙札の部=1長谷川美穂(酒田四中2年)2伊藤瑞恵(酒田二中1年)3佐藤祐里(宮宿小4年)
2012年(平成24年) 11月27日(火)付紙面より
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社会福祉法人新形愛育会(菅原賢治理事長)が鶴岡市新形町地内で整備を進めていた新形保育園(阿部由佳園長、園児72人)の新園舎が完成し26日、利用が始まり、子供たちは広く、木を多用したぬくもりの空間でゆったりと過ごしている。
同保育園は1950年に農繁期の託児所としてスタート。旧園舎は77年、法人化して認可保育園となった際、旧国道7号南側の稲荷神社脇に建設したもの。老朽化していた上、保育ニーズの高まりで手狭になったため、旧国道7号北側の県有地約3430平方メートルを取得、新園舎を整備した。
新園舎は木造平屋建てで、床面積は旧施設(約470平方メートル)の2倍近い約850平方メートル。0、1、2、3、4、5歳児の各保育室や遊戯室、調理室、ランチルーム、医務室などを整備した。床や壁には木を多用。正面入り口には絵本コーナーを設け、保護者ともゆっくり過ごせる空間とした。園庭や送迎用の駐車スペースも大幅に増えた。
施設拡充に伴い、来年4月以降は定員を現行60人の1・5倍の「90人」に拡大。0歳児の受け入れは、現行の生後6カ月以上から「2カ月以上」に引き下げる。一時保育と病後児保育の実施も検討している。
阿部園長は新園舎の開園に当たり、「保護者とは何でも話せる信頼関係を築き、地元の高齢者との交流など地域とのつながりを大事にし、子供たちの自立心や思いやりの気持ちを育てる温かい保育園にしていきたい」とあらためて抱負を語った。