2012年(平成24年) 11月3日(土)付紙面より
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三川町は1日から、町内の小中学校計4校の学校給食で、町内産の新米「つや姫」の提供を始めた。期間は本年度いっぱいで、週4日の米飯給食につや姫を使用する。
県ブランド米として注目を集めるつや姫を子供たちに味わってもらうとともに、町の基幹産業である農業について理解と関心を深めてもらおうと、町独自の三川産米飯給食支援事業として昨年度から実施している。
通常の米飯給食で提供しているはえぬきより割高になる食材購入費の差額を、町とJA庄内たがわが連携して補助する仕組み。横山、押切、東郷の3小学校と三川中の計4校で実施する。
つや姫給食初日となった1日、押切小学校(坂本慶治校長、児童144人)では、全校児童がランチルームで給食。代表児童の掛け声でみんなで「いただきます」。この日の献立はつや姫ご飯と塩ホッケ焼き、青菜の煮びたし、野菜がたっぷり入った「米粉すいとん汁」など計6品。4年生の日向諒君は「家で食べているご飯よりすごくおいしい。これから毎日つや姫を食べることができてうれしい」と笑顔を見せ、箸を進めていた。
2012年(平成24年) 11月3日(土)付紙面より
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旧狩川城主・北舘大学助利長公(1548―1625年)が開削し、庄内平野の礎となった「北楯大堰」の開削400年を祝う記念大祭が1日、庄内町狩川の北舘神社(北楯利久宮司)で執り行われた。大勢の町民が参列し、先人の遺徳をしのぶとともに偉業を後世に伝えていくことを申し合わせた。
記念大祭は北舘神社の氏子や地元住民などでつくる実行委員会(清野義勝会長)が主催。同神社や町、地元町内会、地域の水利事業などに取り組む最上川土地改良区の関係者300人余りが参列した。午後1時に大祭が始まり、北楯宮司による祝詞奏上や巫女(みこ)舞、玉串拝礼などの神事が行われた。
祭典後、清野実行委員会長が「400年前、水利に恵まれなかったこの地で困窮する領民の生活を救おうと、開堰の一大決心をされた利長公の遺徳をしのび、水の恵みに感謝しながら偉業を後世に伝えたい」、北楯宮司が「いま、庄内平野を潤す豊かな水は先人の熱い思いとたゆまぬ努力があったからこそ。この心を次代に受け継いでいくことが私たちの役目」とそれぞれあいさつした。
その後、同町余目の庄内たがわ農協新余目支所に会場を移し、記念祝賀会が行われた。関係者240人余りが出席し、乾杯して節目の年を祝った。