2012年(平成24年) 12月12日(水)付紙面より
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先月10日に秋田県立体育館(秋田市)で開かれた「第26回東北ジュニア体操競技選手権大会」男子Aクラス(小学1―3年)の個人総合で、酒田市のアテネ体操クラブに所属する新関愛翔君(8)=亀城小2年=が優勝した。新関君は「全体的に良い演技ができた。東北ナンバーワンになれたのはうれしい」と笑顔で話していた。
新関君は、同じく体操競技をしている姉・彩乃さん(亀城小4年)の影響で2歳ごろから体操に興味を持ち始め、4歳の時に同体操クラブに入った。クラブを主宰する星川恵美さんらの指導でめきめきと力を付け、昨年の東北大会では1年生としては最高位の11位となった。
今大会の男子Aクラスには、東北6県から県大会などを勝ち抜いてきた精鋭21人が出場。新関君は種目別1位こそなかったものの、床、円馬、跳馬でいずれも9点台の高得点をマーク。個人総合では36・75となり、宮城県の代表選手と並んで同点優勝となった。
新関君は現在、ほぼ毎日、庄内町内で練習を積んでいる。指導する星川さんは「脚力が際立っている。高さが違う」と評価。今月9日に鶴岡市朝暘武道館で開かれた「第25回庄内地区ジュニア体操競技選手権大会」男子Aクラスでは、2年生ながら4―6年生の選手を抑え、床、円馬、跳馬、鉄棒の全種目で優勝した。
新関君は「跳んだり回ったりと体操はとても楽しい」と語り、「いっぱい練習し、来年の東北大会では一人で1位を取りたい」と抱負を語った。
2012年(平成24年) 12月12日(水)付紙面より
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庄内みどり農協(阿部茂昭組合長)の「一升餅だよ?赤ちゃん大集合」が9日、酒田市の同農協西荒瀬支店で行われた。餅をくるんだ風呂敷を体の前後に巻いた1歳前後の乳幼児が、両親や祖父母らに見守られながら赤い毛せんの上をよちよち歩き。その姿に健やかな成長を願う家族の温かいまなざしが向けられ、会場はほのぼのとした雰囲気に包まれた。
一升餅は、満1歳を迎えた子供に一升(約1・8キロ)分の餅を背負って歩かせる風習で全国に残る。「一升」と「一生」を掛けて「一生、食べるのに困らないように」、餅の形から「丸く円満に人生を送れるように」などの願いが込められている。一生の重みを感じさせるため、歩き通した子供をわざと転ばせることもある。
同農協は希望する家庭を募って一昨年から、このイベントを開催。今年は管内全域から1―1歳半ほどの赤ちゃん35人が参加した。阿部組合長が「地域に伝わる文化を、住民と一緒に守っていきたい」とあいさつ。
続いて、祭りはんてんを着て鉢巻きを締め、一升餅を包んだ風呂敷を前後にたすき掛けした乳幼児が2人ずつ、365センチ先のゴールに置かれたプレゼント用のおもちゃを目指してスタート。手押し車につかまったり、母親に手を引かれたりして歩いた。また、一人でどんどん歩いたり、多くの視線を感じて泣きだし母親を探す子供もいて、会場にはほんわかとしたムードが広がった。
歩き終わった後は、金びょうぶをバックに家族全員で記念撮影。今月22日が1歳の誕生日という羽彪(わとら)ちゃんを歩かせた同市升田の会社員、村上翼さん(25)と成美さん(24)夫妻は、「知り合いに勧められて申し込んだが、とっても楽しかった。これで息子も元気に育つと思う。参加して良かった」と話していた。