2013年(平成25年) 9月12日(木)付紙面より
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高品質で知られる庄内豚を使った親子料理教室が8日、酒田市ひらたタウンセンターで開かれ、同市の西洋割烹(かっぽう)「花月」オーナーシェフ・阿部三喜夫さんの指導で欧州の伝統料理に挑戦した。
軟らかな肉質と深みのある味わいが特徴の庄内豚をメーン食材に、親子が力を合わせて料理することで食育や地産地消の推進、消費拡大につなげようと、JA全農山形とエーコープ庄内が主催した。対象は小学3年生以上とその保護者。庄内全域から約30組の応募があり、その中から抽選で12組が選ばれた。
この日のメニューは、ともに庄内豚のもも肉を使ったフランス伝統料理の「ステーキ ピクルス風味」と、イタリア伝統料理「アマトリチャーナ スパゲティ」の2品。阿部シェフが「塩は素材のうまさを引き出す調味料」などと解説しながら食材を手際よく調理し、十数分できれいに盛り付けて見本を完成させた。
その後、親子が調理開始。阿部シェフから「包丁で切るときは、食材を押さえる手を『猫の手』にして」「ステーキ用の肉は筋を切って軽くたたき伸ばすこと」などとアドバイスを受けながら、協力して取り組んだ。
料理が好きでスクランブルエッグが得意という八幡小3年の佐藤咲和さん(9)は母親の理枝さん(40)と参加。「楽しい。特に肉を切ったりたたいたりするところが面白い。味は大丈夫と思う。出来上がるのが楽しみ」と話していた。