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2013年(平成25年) 1月11日(金)付紙面より

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庄内の旬味わう季節限定メニュー カニを共通食材に 12日から 温海地域の14店提供

 旬の海の幸と温泉で冬の温海を満喫しよう―。魚介類を中心とした旬の味覚がぎっしり詰まったメニュー「温海旬御膳 冬のごっつぉめぐり」が12日から鶴岡市温海地域の温泉旅館や飲食店で約1カ月半限定で提供される。

 温海地域の旬の食材をPRすることで冬期間の誘客につなげ、地域の活性化を図ることを目的にあつみ観光協会などの呼び掛けで2009年から毎年この時期に実施している。

 5回目の今回は、あつみ温泉、浜温海、鼠ケ関の3地区から昨年より4施設増の計14施設が参加。料金は温泉旅館が温泉入浴付きで3000円、民宿、飲食店が料理のみで2500円に設定。また、希望者にはあつみ温泉の参加施設で利用できる割引入浴券を500円で販売する。日本海で捕れたカニを共通食材とする以外、料理内容は各施設の裁量に任せている。

 9日は、あつみ温泉・たちばなやで試食発表会が開かれ、温海地域の観光協会や商工会などから約50人が参加。各参加店の自慢の料理がそれぞれ紹介された。ズワイガニのにぎりずしや天ぷら、しゃぶしゃぶ、カニみそがたっぷり入った鍋物などのカニ料理のほか、寒鱈(かんだら)の白子、ガサエビやタイの刺し身など、いずれも冬の日本海で捕れた鮮魚を使った趣向を凝らした料理がずらりと並んだ。参加者たちは「カニずくめの料理でとてもおいしい。この料金設定でこれだけの料理を食べることができて、参加店の心意気が伝わってくる」などと話し、満足した様子で料理に舌鼓を打っていた。

 同観光協会は「昨年は650食を売り上げた。今年は参加施設が増えるため、1000食以上が目標。新年会などで大勢の方に利用してもらいたい」と話す。

 温海旬御膳は参加店により利用時間が異なり、2―5人以上のグループが対象のところもある。期間は来月24日まで。3日前まで参加店へ要予約。また、500円割引されるお得な前売り券を各施設20枚限定で販売。御膳の利用者に「恋慕の舞」のパック米2個をプレゼントする。問い合わせはあつみ観光協会=電0235(43)3547=へ。

日本海の旬の海産物がぎっしり詰まった温海旬御膳
日本海の旬の海産物がぎっしり詰まった温海旬御膳


2013年(平成25年) 1月11日(金)付紙面より

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木村屋(鶴岡)が異業種の地元3社と連携 新作和風チョコを開発

 鶴岡市の和洋菓子製造販売「木村屋」(吉野隆一社長)が、市内の異業種の3社と連携し、庄内らしさを盛り込んだ新作の和風チョコレート「ショコラ・ド・庄内 『和(なごみ)』」を開発した。原料に同市産のブルーベリーや純米大吟醸酒、包装用に「鶴岡シルク」の風呂敷などを使った。吉野社長は「庄内、山形を発信するお菓子として、コミュニケーションのツール(道具)になれば」と、地元の観光振興に貢献したい考えだ。12日から販売する。

 連携したのは、ブルーベリーの「月山高原鈴木農園」(上野新田、鈴木繁治代表)、清酒の「竹の露」(羽黒町猪俣新田、相沢政男代表社員)、シルク製品の「鶴岡シルク」(大宝寺、大和匡輔社長)の3社。

 吉野社長によると、この製品は、2010年2月に仙台市内で開かれたチョコレートショーがきっかけ。和風チョコを開発して出品し、うち竹の露の日本酒とのし梅を使ったものを製品化した。

 その後、吉野社長は自社製品を通じて観光振興による地域活性化に貢献したいとの思いを強め、鈴木代表、大和社長に打診。庄内の農産物と加工品、工芸品の魅力を盛り込んだお土産品をと、試行錯誤を重ねたという。

 完成した「和」は、ブルーベリー(果実をゼリー状にし、ガナッシュでサンド)、日本酒(竹の露の純米大吟醸『白露垂珠』を練り込んだ)のほか、のし梅(のし梅をガナッシュでサンド)、さくらんぼ(サクランボのリキュール入り)、ジャンドゥーヤ(日本海の塩入り)、抹茶(木村屋創業の和洋折衷の伝統を表現)の計6種のチョコ。

 日本酒は、新たにペースト状にした酒かすを加えることで豊かな吟醸香と滑らかな舌触りを出すなど改良を加え、6種とも新作という。

 包装用の布は、鶴岡産シルクを100%使った小型の風呂敷で、デザインは「つや姫」の米袋などを手掛けたグラフィックデザイナー、佐野研二郎さんによる飛行機模様。全国で唯一、養蚕から製糸、製織、精練など絹織物産業の全工程が集中する鶴岡をアピールしたいと採用した。

 9日に鶴岡市岸覚寺の木村屋工場ファクトリーガーデンで鈴木代表、相沢代表、大和社長とともに、新製品を記者発表した吉野社長は「お土産を通じて山形の魅力を発信したいと、強い思いで開発した。味だけでなく、それぞれの物語を楽しんでほしい」と開発に寄せる思いを語った。

 また、鈴木代表は「減反が始まったころからブルーベリーを栽培して今年で34年目。7ヘクタールで1万本に増えた」、相沢代表は「米国に輸出し始めた約20年前から原材料を地元産にしようと取り組み、今季初めて100%羽黒産にできた」、大和社長は「鶴岡のシルクの歴史は明治5年の開墾に始まった。シルクロードの終着点だが、折り返し点と捉え、欧州などに売り込む」など、それぞれの「物語」を披露した。

 「和」は4個入り(ブルーベリー、日本酒、のし梅、抹茶。風呂敷は30センチ四方)が1680円、12個入り(6種が2個ずつ。風呂敷は43センチ四方)が3780円(ともに税込み)。12日からチョコ専用の保温ケースがある木村屋望店(鶴岡市のぞみ町)と、インターネットで販売する。

会見した(左から)大和社長、鈴木代表、相沢代表、吉野社長
会見した(左から)大和社長、鈴木代表、相沢代表、吉野社長



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