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2013年(平成25年) 1月15日(火)付紙面より

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歯食いしばり冷水浴びる 「やや祭り」無病息災など祈願

 庄内町千河原の八幡神社で13日、伝統行事の「やや祭り」が行われた。上半身裸の男の子たちが寒さの中で冷水を浴びながら、無病息災や身体堅固を願った。

 やや祭りは、安産の神様を祭る同神社の歳越祭の異称。弥生時代に在位した第15代応神天皇の皇子・大山守命(おおやまもりのみこと)が跡継ぎの争いで悪臣に追われ、千河原の妊婦にかくまってもらった際に「私は死んでも神となっておまえたちの身を守る。難産のときは私の名前を唱えよ」と言い残した伝説が祭りの起源とされる。

 祭りの名前の由来は、若者が手にしたわらで互いにたたき合った風習の掛け声が「ヤー、ヤー」だったという説や、子供を示す京都なまりの「やや」が元など諸説ある。

 祭りの主役は地元の男の子たち。今回は5歳児から中学3年まで男子10人が参加した。吹雪となった昨年と打って変わり、この日は曇りで比較的穏やかな天候。午後1時すぎに大勢のアマチュアカメラマンや見物客、家族が見守る中、「けんだい」と呼ばれる腰みの、さらしを身に着け、頭に白い鉢巻きを締めた姿の子供たちが境内に設置された祭壇前に並んだ。

 1人ずつ両手にろうそくを持ち、神社社務所前に設置された特設舞台に上がると、白装束の大人がおけでくんだ冷水を勢いよく浴びせた。身を切るような冷たさに、子供たちは頬や背中を真っ赤にしながらも歯を食いしばって耐えていた。その後、集落内を練り歩き同神社に参拝した。

 引き続き、「お百度参り」が行われ、地元の男子高校生が神社の鳥居の下で冷水を浴びた後、約20メートル離れた拝殿を参拝。これを何度も繰り返し、大願成就を願った。

上半身裸の男の子たちが冷水を浴びて無病息災などを祈願した
上半身裸の男の子たちが冷水を浴びて無病息災などを祈願した


2013年(平成25年) 1月15日(火)付紙面より

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成人式 新成人 感謝胸に努力誓う

 「成人の日」(14日)を前に、鶴岡市鶴岡地域、酒田市、遊佐町の成人式が13日、各市町で行われた。対象は1992(平成4)年4月2日から93(同5)年4月1日生まれ。各会場では、スーツや華やかな振り袖に身を包んだ新成人たちが社会を歩む決意を新たにした。

【鶴岡市鶴岡地域】新成人は男性502人、女性516人の計1018人。市文化会館で行われた式典には男性389人、女性407人の合わせて796人が出席した。

 市消防団纏(まとい)隊による纏振りなどの後、榎本政規市長が式辞。「この日を迎えられたのは、家族や地域など多くの人たちの支えのおかげと思う。これから成人として、地域や社会に貢献できる大人になってほしい」と激励した。

 本間吉乃さんの先唱で市民憲章を唱和した後、ともに市立朝暘第三小5年の佐藤楓芽(ふうが)君と上野愛梨さんが新社会人へメッセージを送った。

 新成人の誓いの言葉として白幡尚泰さんが「今まで支えてくれた人たちに感謝の気持ちを持ち、これから明るい未来へ向かって進んでいく」と力強く誓った。

 式典に出席した菅原隆寛さん(東京都立川市、会社員)は「自分の行動や考えに責任を持ちたい」、伊藤璃菜さん(米沢市、短大生)は「将来は地元鶴岡のために働きたい」とそれぞれ抱負を語った。

【酒田市】新成人は男性629人、女性608人の計1237人。希望ホールで行われた式典には男性495人、女性474人の合わせて969人が、男性は多くがスーツ姿で、女性はほとんどが振り袖姿で出席した。

 主催者あいさつで、本間正巳市長は「皆さんには若さがある。これからいろいろなことに挑戦できる力を持っている。多くの人と知り合って視野を広げるなどし自分を磨いてほしい。一度や二度の失敗でくじけず、夢をつかむまで頑張って」と激励。村上栄三郎市議会議長、阿部寿一衆院議員が祝辞を述べた。

 新成人を代表して小石多朗さんと佐々木美月さんが所感を披露。「誰もが今後、大きな壁にぶつかると思う。その際は『逆境こそ人生の醍醐味(だいごみ)』と捉え、一度立ち止まって考えながら行動したい。お世話になった人に対する感謝の念を忘れず、一生懸命に努力することを誓う」と決意を語った。

 引き続き、新成人で組織する実行委員会(荒尾雄太委員長)が企画したアトラクションなどが行われた。終了後は出身中学校ごとに記念撮影。合間には、友人との久しぶりの再会を喜び合って談笑していた。

【遊佐町】新成人は男性72人、女性109人の計181人。町生涯学習センターで開かれた式典には男性58人、女性74人の合わせて132人が出席。

 出席者全員で国歌を斉唱した後、時田博機町長が式辞を述べ、永田夢華さんに「成人証書」を授与。新成人を代表して庄司俊さんが「社会の一員としての自覚を持ち、自己研さんに努めて明るい未来に向かって歩んでいきたい」と述べた。

 その後、会場の新成人に対し、実行委員会(今野啓明委員長)のメンバーが近況などを聞く「突撃インタビュー」が行われた。終了後は近くのパレス舞鶴に移動、実行委員会主催の記念パーティーが開かれ、軽食を味わったり、各種ゲームを楽しんだりしながら旧交を温めていた。

華やかな振り袖などで式典に臨んだ新成人たち=鶴岡市(写真上) 会場内は振り袖姿の女性たちで華やいだ=酒田市(写真中) 新成人が近況などを報告=遊佐町(写真下)
華やかな振り袖などで式典に臨んだ新成人たち=鶴岡市(写真上) 会場内は振り袖姿の女性たちで華やいだ=酒田市(写真中) 新成人が近況などを報告=遊佐町(写真下)



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