2013年(平成25年) 1月27日(日)付紙面より
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鶴岡市の出羽商工会青年部(小野武裕部長)が、27日に埼玉県和光市で開催される「第9回ニッポン全国鍋合戦」に出場する。4年連続の出場で、今回は前回までの「庄内風いも煮」から「孟宗(もうそう)汁」にメニューを変更。庄内特産の孟宗や豚肉をふんだんに使った鍋料理で勝負する。
鍋合戦は、和光市商工会が主催し毎年この時期に開催されている。全国から約40団体が出場し、3万人余りの来場者がある日本最大級の鍋料理コンテストで、鍋料理の内容は出場各団体の自由。地域の名物鍋や創作鍋など全国各地の「自慢の鍋」が一堂に会する。来場者の投票で優勝チーム「鍋奉行」を選出する。
出羽商工会青年部は2010年から出場しており、毎回庄内の食材をPRするとともに全国の商工会員と交流を図っている。一昨年の大会は4位、昨年は6位と、いずれも「庄内風いも煮」で勝負し上位に食い込んでいる。
今大会には地元和光市の団体や飲食店をはじめ、北海道や東北各県、関東圏、石川県などから計43チームが出場する。山形県からは出羽商工会青年部のほか、前大会を「山形牛すじ煮」で優勝した尾花沢鍋愛好会、「山形中山いも煮」を提供する山形中山愛好会(中山町)、「山形牛すじ鍋」の山形鍋愛好会(河北町)の3団体が出場し、自慢の鍋を用意する。
当日は和光市役所市民広場を会場に午前10時からスタート。出羽商工会青年部から販売と営業、調理などで計23人が参加する。水煮した湯田川孟宗、大商金山牧場(本部・酒田市)の豚肉「米の娘(こ)ぶた」、竹の露酒造場(鶴岡市)の酒かすなど庄内の特産物を使って孟宗汁700食を準備し、1杯500円で提供する。
青年部副部長でプロジェクトリーダーの堀口大介さんは「前回から内陸風のいも煮が参戦していることもあり、今回は差別化を図って孟宗汁で勝負することにした。前回の鍋奉行が県内のチームということもあり、負けたくない気持ちがある。庄内の食材をPRしながら上位入賞を目指したい」と意気込みを見せた。
2013年(平成25年) 1月27日(日)付紙面より
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庄内地方の農林漁業者たちが手作りの加工食品を販売する「庄内農林水産加工品フェア」が26、27の2日間、鶴岡市藤島のAコープふじしま店と、酒田市曙町の同みどり店の2会場で開かれ、大福やケーキ、漬物など多彩な加工品を販売しながら消費者と交流している。
庄内地方の加工グループでつくる「庄内農産加工研究会」(菅原豊喜会長、加盟19グループ)が、地元の食材と食文化を大切にした手作り加工品の魅力をアピールしようと2005年度から実施。当初は農閑期の冬季のみ、10年度からは夏・冬の年2回実施し、今回が11回目。
7グループが出品した鶴岡会場では初日の26日、シフォンケーキや米粉パン、くじら餅、大福、あられ、ジャム、ジュース、手作りこんにゃく、漬物(たくあん、青菜しょうゆ漬け)、梅干しなど多彩な加工品を販売。「おいしいですよ。材料は地元産ですよ」「東京の県アンテナショップで人気の品です」などと試食品を振る舞って来店者とのコミュニケーションを楽しみながら、販売していた。
事務局の県庄内総合支庁農業技術普及課によると、各加工グループは普段、複数の産直施設などに卸している。それぞれ人気の品を持ち寄っており、「一堂に会するこの機会に利用してみては」としている。
酒田会場には9グループが出品。27日は両会場とも午前9時半から午後6時まで実施している。