2013年(平成25年) 1月4日(金)付紙面より
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正月休みを古里で過ごした帰省客のUターンラッシュが3日、ピークを迎えた。JR各駅や庄内空港は首都圏などへ戻る家族連れや見送りする人たちで混雑した。
JR東日本新潟支社広報室によると、羽越本線ではUターンラッシュは1日から始まった。3日にピークを迎え、特急列車いなほの指定席は、同2号と同4号に若干の空席が見られたほかは、終日にわたり満席となった。混雑は5日まで続く見込み。
3日午前中、鶴岡駅の構内では上り特急列車の発着時間に合わせ、乗車券を買い求める人やたくさんのお土産を抱えて列車の到着を待つ家族連れなどで混雑していた。都内から家族3人で帰省していた女性は「今年の正月はあまり天気が良くなかったが、温泉やおいしい料理を楽しむことができてゆっくり過ごせた」と話し、到着した上りの特急列車に乗り込んでいた。また、ホームには大勢の見送り客が訪れ、列車の窓越しに「バイバイ。まだ来いのー」などと家族に手を振る姿が見られた。
全日空によると、庄内発東京行きは3、4日ともに4便全て満席となっている。
2013年(平成25年) 1月4日(金)付紙面より
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鶴岡市羽黒町手向の羽黒山頂で31日から元日にかけて「松例祭」が行われた。風雪の少ない穏やかな天候の中、地区の若衆たちがツツガムシをかたどった大松明(たいまつ)を引き、新年の五穀豊穣(ほうじょう)と天下太平を願った。
出羽三山の開祖・蜂子皇子が出羽の地の病魔を退治したという故事による、歳神を迎える祭り。手向地区の中から祭りの主役となる「位上(いじょう)」と「先途(せんど)」と呼ばれる2人の「松聖(まつひじり)」が選ばれ、9月24日から100日間の行に励み、大みそかに満願の日を迎えた。
31日は午後3時すぎから大松明に用いる綱の一部を切り分けて参拝客にまく「綱まき」を皮切りに、祭りがスタート。手向地区の8町の若者頭がたき火を囲んで大松明引きの綱の付け場を決める「綱さばき」や大松明を引く距離33尋(約60メートル)を確認する「験縄(けんなわ)」、大松明を立てる場所に穴を掘る「砂はき」行事などが行われた。行事は、位上と先途方の競争によって行われ、位上が勝てば豊作、先途が勝てば大漁になるという。
31日午後11時すぎに行われた大松明引きは、同時進行で合祭殿で行われていた「験競(けんくらべ)」で「五番法螺(ほら)」が吹かれると一斉にスタート。位上と先途方の若衆たちは「行けー」などと叫びながら火がついた大松明を引き競った。それぞれの大松明が杭(くい)に立て掛けられると大きな炎が上がり、詰め掛けた大勢の参拝客たちはその様子にじっと見入っていた。
年明け後は、東日本33カ国を羽黒領と定める「国分け神事」や新しく切り出された火による「火の打ち替え神事」などが行われた。