2013年(平成25年) 1月8日(火)付紙面より
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空手道の和道会鶴岡地区連盟(齋藤英雄会長)の寒稽古が6日、鶴岡市の湯野浜海岸で行われ、浜風が吹き荒れる中、門下生たちが波打ち際で突きや蹴りの練習を繰り広げ、心身を鍛えた。
同市の鶴岡、櫛引、朝日と三川町の各支部の保育園児から73歳までの門下生約60人が参加。海岸近くのホテルから砂浜まではだしで走り、波打ち際で形や組手の基本的な稽古を行った。
門下生たちは、身を切るような冷たい風に加え、足元まで押し寄せる波に耐え、頬や手足を真っ赤にしながら「エイ、ヤー」と声を張り上げ、突きや蹴りを繰り出していた。
門下生の鶴岡四中2年の神田英輔君(14)は「寒稽古を行うと、とても気持ちが引き締まり、今年1年間を頑張る気持ちになれる」と話していた。
2013年(平成25年) 1月8日(火)付紙面より
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遊佐町吹浦地区の海岸沿い3集落に伝わる奇習「アマハゲ」を体験する初のツアーが6日夜、鳥崎集落で行われた。町内外の家族連れら20人が参加。鬼の面を着け、奇声を発しながら家に上がり込んでくるアマハゲの迫力、怖さを体全体で味わった。
アマハゲは、「鳥追い」など他の一連の風習とともに1984年、「遊佐の小正月行事」として国の重要無形民俗文化財に指定された。今回のツアーは、古くから伝承されている独特の文化を、身をもって知ってもらおうと、NPO法人遊佐鳥海観光協会(庄司茂正理事長)などが企画。ホームページなどで参加を呼び掛けた。同協会によると、受け入れ民家の関係で設定した定員20人に対し、酒田市や鶴岡市などから約40人の申し込みがあったという。
ツアー参加者はこの日、同地区の温泉施設「あぽん西浜」で昔語りを聞き夕食を取った後、バスで鳥崎集落に向かい、5班に分かれて民家に上がらせてもらい、“主役”を待った。
午後7時すぎ、太鼓の音とともにアマハゲが甲高い奇声を上げながら登場。悲鳴を上げて親の陰に隠れようとする子供たちを見つけると、抱き上げて玄関まで運んでは放り投げた。大人の参加者も引きずり回すなど大暴れ。子供たちは泣きながら「いい子にするから」と必死に懇願していた。
酒田市八幡地域から父親の菅原充さん(34)、母親の佳さん(32)、弟の晃聖君(5)と一緒に参加した八幡小2年の真菜さん(8)は、大粒の涙をこぼしながら「怖かった」と感想。「もう絶対に来ない」と唇を震わせていた。