2013年(平成25年) 1月9日(水)付紙面より
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庄内地方の多くの小中学校で8日、始業式が行われ、学年を締めくくる3学期がスタートした。元気に登校した児童生徒が目標を発表するとともに、新年の書き初めに取り組んだ。
庄内教育事務所によると、8日は小中学校49校で3学期がスタート。7日から始まった学校もあり、2学期制を導入している学校も含め、10日までに全ての小中学校で授業が再開される。
鶴岡市立朝暘第一小学校(本間立校長、児童613人)では8日朝、体育館で始業式が行われた。初めに斉藤直央君(2年)が歴史学者になる夢について話し、「図書館の本を読んで知識をたくさん付けたい」などと目標を話した。続いて本間校長が「3学期は短いが大切な時期。目標を立て日々を大切に頑張ってください」と児童たちに呼び掛けた。
始業式後、児童たちは各教室へ戻り新年試筆に挑戦。このうち3年生は「ともだち」の4文字を毛筆で書いた。児童たちは机に向かい、横に置いた手本をじっくりと見つめながら、力強く筆を走らせていた。
2013年(平成25年) 1月9日(水)付紙面より
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鶴岡市の致道博物館(酒井忠久館長)の多層民家・旧渋谷家(国指定重要文化財)で、「いぶり出し」作業が行われている。
旧渋谷家は1822(文政5)年に建てられ、1965(昭和40)年に旧朝日村田麦俣から同博物館に移築された。「いぶり出し」の作業は、煙やすすがかやぶきの防虫や害虫駆除、防腐などの効果があるため、建物を保存することを目的に毎年この時期から実施している。
初日の8日は午前9時ごろから、アルバイトの女性2人がいぶり出し作業を開始。朝から断続的に雪が降り、かやぶき屋根が積雪で真っ白となる中、薄暗い室内でいろりを囲んで剪定(せんてい)した枝や竹などをくべ、室内に煙を充満させた。新潟県から観光で訪れた女性グループは、いろりの前に座って作業を見学し、いぶり出しについて興味津々で説明に聞き入っていた。
いぶり出し作業は週2、3回ペースで行われ、3月中旬ごろまで続けられるという。