2013年(平成25年) 12月14日(土)付紙面より
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老人福祉介護事業の互恵(鶴岡市常盤木、小林和紀社長)が運営する同市櫛引地域の「グループホームママ家」「コミュニティママ家」の利用者が12日、近くの市立櫛引西小学校(齋藤明夫校長、児童192人)を訪問し、保護者に交じって授業参観した。
地域との交流の一環として、同校の授業参観日に合わせて今回初めて企画した。この日、両施設の利用者計12人が同校を訪れクリスマスコンサートに参加。児童たちの金管バンドの演奏を聞いた。
その後、コミュニティママ家の利用者6人が保護者に交じって授業参観。6年生の国語や算数の授業で、児童たちが教科書を読み上げたり、黒板の字をノートに書き写したりする姿を見守った。20年ほど前まで小学校の教員だったという80代女性は「最近の子供たちは体が大きくて驚いた。授業内容も全く違っていて分からなかった」と笑っていた。
このほか体育館で4年生の体育などを見学。体の小さな児童が高い跳び箱を越える様子に感心した声を上げていた。
2013年(平成25年) 12月14日(土)付紙面より
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鶴岡市下川のひばり保育園(佐藤佐津子園長、園児120人)の「クリスマスお遊戯会」が13日、同園で開かれ、年長児24人が、台風30号で甚大な被害を受けたフィリピンの人たちに届けたいと集めた募金を、一足早くやって来たサンタクロースに託した。
募金は、年長組「ぐんぐん組」の園児たちが自分たちから「やろう」と言い始めた。10月の台風26号による伊豆大島に続き、11月にはフィリピンでも大きな被害。テレビや新聞で嘆き悲しむ人たちの姿を見た園児たちが「募金を集め、世界中を回るサンタさんに届けてもらおう」と提案。11月半ばに牛乳パックでサンタの形をした貯金箱を作り、自宅に持ち帰り、家の仕事のお手伝いをしたときに保護者からもらったお金を貯めた。総額は1万6190円になった。
クリスマス会で年長児24人は、ミニサンタの姿で登場。一人ずつ立ち上がっては「家族を亡くし、涙を流している人を見た」「悲しい思いをしている人を励ましたい」「募金をやろう」「食べ物や飲み物、温かい服を届けよう」「森や町が元通りになりますように」など、募金に取り組んだ経緯や、思いを紹介した。そして、フィリピンの人たちにという思いを込め、「世界中の子供たちが」と「ビリーブ」の2曲を歌った。「世界中のやさしさで、この地球をつつみたい」(ビリーブの一節、杉本竜一作詞)と声を張り上げて歌う様子に、胸を打たれ、涙ぐむ保護者もいた。
その後、地元自治会長ら来賓が扮した3人のサンタが登場。園児の代表3人が「フィリピンに届けてください」と募金を託した。
佐藤園長は「単にお金を送るのでなく、自分たちが思いを込めて働いた結果がお金になり、それを届ける形にしたかった」と今回の募金への思いを語った。サンタに託した募金は、NHK海外たすけあいを通じ、国際援助に生かしてもらう。