2013年(平成25年) 2月13日(水)付紙面より
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鶴岡市内の小中学生らで構成する鶴岡ジュニアオーケストラ(加藤次郎代表)のコンサートが10日、市文化会館で開かれ、メンバーたちが練習の成果を披露し、訪れた家族らから大きな拍手が送られた。
このオーケストラは、音楽活動を通して児童生徒の交流と健全育成を図ろうと2003年4月に社会教育団体として設立。現在は小中学生38人と高校生以上の指導者44人の計82人が団員として所属。週1回、市中央公民館などで練習に励んでいる。
コンサートは市管弦楽社会教育連盟の主催で毎年開き、今年で10回目。同連盟に加盟するジュニアオーケストラ、鶴岡フィルハーモニー管弦楽団、おんがくハウス・バイオリンコースのほか、SAGAEバイオリン教室、鶴岡南高吹奏楽研究会が出演した。
3部構成のステージで第1部はジュニアオーケストラの単独演奏で、「威風堂々」「幻想即興曲より」「エブリディ・カチューシャ」など5曲を披露。クラシックの重厚で美しい旋律やポピュラーの軽快で明るいヒット曲を、子供と指導者たちが奏でた。子供たちがパートごとにステージの前部に登場したソロ演奏では、各パートに大きな拍手が送られていた。
第2部は各団体のバイオリンや金管、木管などのアンサンブルによる交流演奏、第3部は鶴岡フィル、ジュニアアドバンスオーケストラ、連盟加盟団体による合同オーケストラがそれぞれ演奏し、聴衆を楽しませた。
2013年(平成25年) 2月13日(水)付紙面より
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酒田市山元の旧阿部家(市指定文化財)で11日、小正月行事が繰り広げられ、子供たちがナシだんご作りや雪中田植え、廿日灸(はつかきゅう)、かまくら参り、塞道(さいどう)焼きなど、地元に伝わるさまざまな昔の遊びや風習などを体験した。
旧阿部家は、1690(元禄3)年に建てられた肝煎(きもいり=名主)の住宅。江戸時代中期以降の農村の暮らしを知る貴重な建物として、旧平田町が1984年に文化財指定した。89年に修復し、その後は一般公開している。
小正月行事は、地域の伝統文化をみんなで楽しみながら受け継いでいこうと、「阿部家の四季を楽しむ会」(佐藤光宣会長)と市教育委員会が毎年この時期に開いている。
26回目のこの日は、地元の田沢小はじめ旧酒田市地域の小学生や園児、保護者、一般市民ら40人余りが参加。午前中は、同会メンバーに手伝ってもらいながら餅つきやナシだんご作り。雪が積もった空き地を田んぼに見立て、稲わらと豆がらの束を手植えして豊作を祈る雪中田植えを行ったほか、雪遊びに興じた。
雑煮餅の昼食を取った後、1年間の無事を祈って正月の20日にこのお灸を据えたことが名前の由来という廿日灸を体験。ソフトボール大に丸めたもぐさを皿の裏に盛り、火を付けてから頭や肩、おなか、足などをさすって無病息災を願った。
一緒にナシだんご作りに取り組んだ阿部佳梨さん(10)=南平田小4年=と荒木梨沙さん(9)=田沢小3年は=「初めて参加したけど、楽しかった。白とピンクの餅がきれいだった」と話していた。