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2013年(平成25年) 2月8日(金)付紙面より

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在来作物まとめアートポスター

 県内の在来作物を1枚にまとめたアートポスターが製作された。県内の在来作物を撮り続けている写真家、東海林晴哉さん(60)=鶴岡市青柳町=が中心になって、在来作物の魅力を伝えたいと製作したもので、東海林さんは「こんな愛らしいものが身近にあることを、多くの人に知ってほしい」と話している。

 東海林さんは十数年前から県内の在来作物を意識的に撮り始め、山形在来作物研究会(会長・江頭宏昌山形大農学部准教授)の年刊会誌「SEED」の表紙・グラビア写真なども担当している。

 今回のポスターは、同研究会発足10周年を記念した「SEED」第10巻の付録を兼ね、東海林さんが「芸術的に鑑賞するアートポスターとして在来野菜を楽しんでもらいたい」と独自に企画。江頭さんら同研究会の監修の下、県内全域の根菜類を中心に在来作物42種を選び、1枚にまとめた。

 載せた野菜は、庄内の「白山だだちゃ豆」「民田ナス」「平田赤ネギ」、最上の「甚五右ヱ門芋」「最上赤ニンニク」、村山の「山形赤根ホウレンソウ」「牛蒡野カブ」、置賜の「雪菜」「花作ダイコン」など。小学生や外国人にも分かるように漢字にはルビを振り、ローマ字と英語の呼び方を添えた。

 東海林さんは普段から「八百屋で売られている野菜としてではなく、人の手によって種を受け継がれていく植物としての野菜」という観点から、植物の細密画「ボタニカルアート」を意識し、芸術的に鑑賞できる作品を心掛けているという。ポスターの野菜たちも、土が付いたものや葉が枯れたものなど、「いのち」を感じさせる味わい深いものとなっている。

 東海林さんは「それぞれの後ろには種を伝えるために苦労している人の物語もある。野菜はそんな人の気持ちや、遺伝の法則などの自然科学、経済などが絡んで受け継がれていく。そんな野菜たちに愛らしさを感じ、興味を深めるきっかけになれば」と話している。

 ポスターはA2判、1000部を製作。うち500部は山形在来作物研究会会員に配布し、残り500部は鶴岡市のアル・ケッチァーノ、ケトルワン、まちのコンシェルジュ・チャペ、イデハ・クリエーションなどで1部1200円で一般に頒布している。問い合わせは東海林さん=電0235(25)8311=へ。

完成した在来作物のアートポスターを手にする東海林さん
完成した在来作物のアートポスターを手にする東海林さん


2013年(平成25年) 2月8日(金)付紙面より

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ドクターヘリにも対応 酒田消防強化訓練

 酒田地区広域行政組合消防本部(高橋清貴消防長)の救急技術強化訓練納会が6、7の両日、酒田市国体記念体育館で開かれた。昨年11月に就航を開始した県のドクターヘリの出動要請をメーンに、消防職員が事案発生時の対応を確認した。

 酒田消防は毎年、各種事案発生時の初動体制や指揮命令系統の確立、現場での活動要領の確認などを目的に2007年から同訓練を各課・分署単位で1月中に実施。納会は全職員が集まり一連の流れを確認しようと、毎年2月に開いている。

 2日目の7日は、救急・消防隊員、通信指令課職員約100人と共に、同市の日本海総合病院救急科の緑川新一医師が参加。いずれも想定内容を事前に公表しない「ブラインド訓練」で、▽遊佐町女鹿集落の国道7号での交通事故▽庄内町立谷沢での雪下ろし中の転落事故▽食物アレルギーによるアナフィラキシーショック▽泥酔し車内で寝たため低体温になった―など7コースで職員の対応能力などを確認した。

 訓練では、119番通報を受けた通信指令課職員が救急隊とドクターヘリに出動要請。冬季を想定した訓練のため、中には天候不順によってドクターヘリが発生現場に到着できなくなったというコースもあり、隊員らは要救護者の容態観察、心肺蘇生、搬送と的確に対応していた。

救急技術の向上を図った酒田消防の強化訓練=7日午前
救急技術の向上を図った酒田消防の強化訓練=7日午前



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