2013年(平成25年) 3月14日(木)付紙面より
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庄内地方を中心に撮影が行われている映画「おしん」のロケが12日、山形市山寺の立石寺で行われ、おしん役の濱田ここねさん(8)と、30年前のNHK連続テレビ小説でおしんの少女時代を演じた小林綾子さん(40)が初共演した。
この日の山寺ロケは、おしんが奉公先の酒田の米問屋加賀屋の家族と一緒に初詣に訪れるシーン。加賀屋の若奥さまを演じる小林さんらと、残雪の立石寺境内で何度もリハーサルを繰り返し、撮影に臨んでいた。ロケには吉村美栄子知事も酒田の商家の奥さま役で参加した。
撮影を終えた濱田さんは「初めておしんの先輩の小林綾子さんと共演して緊張しました。山形の方言にもやっと慣れてきました」と感想。小林さんは「山形で初めて雪を見た宮崎県出身のここねちゃんは、寒さの中で一生懸命演じています」と、30年前の自身のロケを振り返りながら激励していた。
鶴岡市出身の冨樫森監督は「映画『おしん』を通して人間の普遍的なこと、大事なことを描きたい」と語り、吉村知事は「平成のおしんは本当にかわいい。今日はせりふがあって難しかった。映画をたくさんの皆さんから見ていただき、山形のPRと東北の復興につながれば」と笑顔を見せていた。
先月中旬にクランクインした映画「おしん」は、2471人から選ばれた濱田さんや小林さんのほか、おしんの母親役の上戸彩さん、テレビ小説ではおしんの母親役を演じた泉ピン子さんが加賀屋の大奥さま役などで出演する。
鶴岡市の庄内映画村や酒田市内などで今月下旬まで撮影され、今年10月に全国公開される。
2013年(平成25年) 3月14日(木)付紙面より
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庄内観光コンベンション協会(会長・榎本政規鶴岡市長)の「観光客おもてなし対応研修会」が12日、三川町のなの花ホールで開かれた。庄内一円の観光業関係者が参加し、「接客のプロ」の講話を通して、観光客への接遇の心構えなどについて学んだ。
研修会は、2014年夏に山形デスティネーションキャンペーンが開催されることを受け、観光に携わる民間事業所や各自治体などが連携して、おもてなしの心や庄内の魅力を発信する人材を育成することを目的に今回初めて実施した。
1回目の今回は、人材育成コンサルトのウィルファースト代表取締役で元ANAキャビンアテンダントの植田絵美子さんを講師に迎え、研修会が行われた。植田さんは「観光客へのおもてなし対応・案内に係る心構えとスキルアップについて」のテーマで講演した。
植田さんは初めに接遇の心構えについて触れ、「接遇は対価を求めるサービスとは違う。おもてなしのプロであることを自覚し、相手のために整え、心を配り、振る舞うことが大切。そこで生まれる時間や空間、感動を共有することで自分も幸せになれる」と説明した。また、クレーム対応について、「クレーム慣れして淡々と自分のペースで解決したり、逃げ腰な態度は逆にお客さまの怒りを増幅してしまう。クレームの内容をしっかり聞いて共感すること。また、意見や指摘してくれたことに対しお礼を言うことを忘れないでほしい」と話した。
この日は旅館や観光施設、観光協会などの関係者約130人が聴講。講師の話を一言一句聞き逃さないようメモを取るなどして、真剣に聞き入っていた。