2013年(平成25年) 3月5日(火)付紙面より
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「鶴岡雛(ひな)物語 クラフト&アート体験フェス」が3日、鶴岡市の荘内神社参集殿で開かれた。大勢の親子連れたちが参加し、雛菓子、おひなさまの水引やストラップなどのクラフト作りを楽しんだ。
同フェスは、鶴岡雛物語(3月1日―4月3日)の実行委員会が桃の節句(3月3日)に合わせて今回初めて企画。会場には鶴岡の伝統工芸の雛菓子やいづめこ人形などのほか、ガラスや水引アート、フラワーアレンジメントなどのクラフト・アートが体験できるブースが計11カ所設けられた。
このうち、雛菓子作りの体験コーナーでは、同市の住吉屋菓子舗の菓子職人が講師を務め、生菓子の「練り切り」を作った。参加者たちは職人からアドバイスを受けながら、あんを手で丸めるなどして形を整えた後、木製の「細工べら」などを使って、ミカンやタイ、モモなど好みの形に仕上げていた。
鶴岡市美咲町から家族4人で参加した中川明子さん(38)は「新潟出身で鶴岡の雛菓子に興味があって参加した。子供たちがとても喜んで作ってくれたので良かった」と話していた。
2013年(平成25年) 3月5日(火)付紙面より
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庄内町は4日、小学校入学を間近に控えた町内の幼稚園児たちへランドセルと黄色の帽子を贈った。ピカピカのランドセルを手にした園児たちは「やったー」と笑顔を輝かせた。
ランドセルの寄贈は、旧余目町、立川町時代から30年余り続いている伝統行事。以前は庄内を含む県内各地で行われていたが、町村合併などに伴い次第に減少し、県内で寄贈を続けているのは現在、庄内町だけとなっている。
「日本一子育て応援の町」を掲げる同町は今年、町内5幼稚園の2013年度新入学児童計178人全員に、ランドセルと登下校の際にかぶる黄色の帽子を贈った。
この日、町内のトップを切って余目第一幼稚園(佐藤裕子園長、園児82人)で贈呈式が行われた。同園は男子19人、女子29人の計48人が今年4月、町内の小学校に入学する。贈呈式では原田眞樹町長が「皆さんに渡すランドセルは、これから6年間学校に背負っていきます。大事に使ってください」と呼び掛けた。
保護者が見守る中、園児代表の2人が原田町長からランドセルを背負わせてもらい、池田定志教育長から黄色の帽子を贈られにっこり。続いて一人一人にランドセルと帽子が手渡され、園児たちは元気良く「ありがとうございます」とお礼を述べていた。最後に園児全員で手話ソング「ありがとうの花」を披露し、感謝を伝えた。
最初にランドセルを背負わせてもらった相馬大輝君(6)、峯田琳加ちゃん(6)は「とってもうれしい。小学校ではたくさん勉強したり、友達と遊んだりしたい」と話していた。町内の他の4幼稚園でも同日中、贈呈式が行われた。