2013年(平成25年) 3月8日(金)付紙面より
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鶴岡中央高校(井上利也校長)の生徒たちが6日、家庭科の授業で新たに導入したタブレット型パソコン(PC)を試験的に利用した。生徒たちからは「とても使いやすい」と好評だった。
同校では、学習効率の向上を図ることを目的に、県の図書館機能充実事業の予算を活用し、タブレット型PC42台を導入した。これまで、校舎内全てで使用できるように無線LANの整備や教職員による研修会などを行い、来年度の本格導入に向けて準備を進めてきた。
この日は、総合学科家政科学系列の2年生28人が参加。授業では、旬の食材などが簡単に検索できるタブレット型PCの便利アプリを使って、3年次に挑戦する家庭技術検定2級の試験に向け、弁当の献立を考えた。スマートホンを持っている生徒たちがほとんどで、慣れた手つきでタッチパネルを操作して食材の内容について調べていた。
タブレット型PCを初めて利用したという五十嵐みゆきさん(17)は「食材の成分表などが簡単に調べることができてとても便利だった」と話していた。
タブレット型PCの導入は、昨年度から県内の各県立高校で行われている。鶴岡地区では本年度、鶴岡中央、鶴岡北、山添の3校で行われた。
2013年(平成25年) 3月8日(金)付紙面より
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県立鶴岡高等養護学校(山下敦校長)が、鶴岡の食材や郷土料理を引き立てる器製作に向け、外部から講師を招いてアドバイスを受ける「鶴岡の器プロジェクト」が7日、同校で行われ、窯業班の生徒たちが陶芸技術を学んだ。
同プロジェクトは、多彩な食文化の継承や創造、産業創出に取り組む「鶴岡食文化創造都市推進協議会」(会長・榎本政規鶴岡市長)の事業の一環で昨年から同校で実施している。今回は鶴岡特産のだだちゃ豆などの在来作物や大黒様のお歳夜料理などに合う器を製作することを目的に、鶴岡市菱津の陶芸家・中村秀和さんを講師として派遣。今秋まで計4回にわたり中村さんの指導を受け、器を製作する予定。
1回目のこの日は窯業班の2年生4人が参加。「黒御影石」と「赤御影石」の2種の粘土を使って、角皿製作に挑戦。作業は、粘土を練って正方形に形を整え、切り糸で板状にし、布をかぶせてプレス機で模様をつけ、成形する工程で行われた。中村さんから「粘土が軟らかいうちは、いくらでも修正できる。あまり緊張しないで作業してください」などとアドバイスを受けながら、生徒たちは真剣な表情で作業を進めていた。
五十嵐敬幸君(17)は「普段、行っている作業より難しかったけど、知らない技法を学ぶことができて良かった」と話していた。