2013年(平成25年) 6月23日(日)付紙面より
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酒田市が主催する「光ケ丘公園環境美化活動ボランティア」が22日朝、同市の光ケ丘公園と万里の松原で行われ、市民が一帯の下草刈りやごみ拾いに汗を流した。
先人が残してくれた美しい松林を自らの手で守り育てていこうと、一帯の植林事業に取り組んだ本間家第3代・光丘翁(1731―1801年)の没後200年の節目に当たる2000年から毎年、市が、松林を「共有財産」として地域の力で守り育てていくことを目的にした「出羽庄内公益の森づくり事業」を展開している県庄内総合支庁と共に開催している。
今回は、庄内海岸のクロマツ林をたたえる会(砂山弘理事長)、万里の松原に親しむ会(三沢栄一会長)、近隣の泉、松陵両小、自治会、県、市などから計140人が参加。国道112号沿い、市光ケ丘球技場北西側の2カ所計約2ヘクタールで重点的に作業した。
この箇所では他団体もボランティアで清掃活動を展開しているが、それでも故意に捨てたとみられる空き缶や紙くずなどが散乱。雑草も30―40センチまで伸びており、雨がぱらつくあいにくの天候の中、鎌やごみ袋を手にした参加者たちは懸命に作業していた。
2013年(平成25年) 6月23日(日)付紙面より
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鶴岡市櫛引地域の観光サクランボ園がシーズンを迎えた。これまで希薄だった市内の温泉地と観光果樹園との連携を強めていこうと21日、同市の湯田川温泉旅館組合青年部のメンバーが同市西片屋の果樹園を訪れ、生産者の話を聞くとともに、もぎ取り食べ放題を体験した。メンバーは「面的な連携を広げ、鶴岡全体の観光地としての魅力アップにつなげたい」と今後の展望を見据えている。
来年6―9月に本番を迎えるJRの山形デスティネーションキャンペーン(DC)を見据えたもの。青年部のメンバー5人が同市西片屋の鈴木さくらんぼ園を訪れ、経営する鈴木伝一さん(65)の話を聞いた。
鈴木さんは櫛引地域のサクランボ栽培の歴史や特徴などを解説。「庄内のサクランボは、内陸に比べ皮が薄く、糖度と酸味が強く、味が濃い。内陸にアクセスしにくい上信越や秋田県など日本海沿いからの来園が増え、最近はある意味、内陸よりやりやすい。海とセットで、宮城県から来る人も増えている」とした。
その後、赤く色づいた「紅さやか」「紅秀峰」「佐藤錦」など、さまざまな品種の特徴を聞きながらもぎ取り食べ放題を体験した。
中心になっている庄司丈彦さん(33)=つかさや旅館経営=は「せっかくこういう魅力的な観光資源があるのに、連携してこなかった。温泉地のPRの材料にもなるし、旅館から紹介すれば、お互いにメリットがある。果樹園に電話を入れ、果樹園側で『伺っていました』とひとこと言うだけでも、お客さんの満足度は違うはず」とする。そして、「今後は他の温泉地や観光施設を含め、面的な連携を広げ、鶴岡全体の観光地としての魅力アップにつなげていきたい」と話した。