2013年(平成25年) 6月5日(水)付紙面より
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鶴岡市の西郷幼稚園(難波伸園長、園児36人)の園児たちが4日、庄内三大祭りの最後を飾る「大山犬祭り」(6月5日)を前に自作のみこしを担いで地区内を練り歩き、祭りムードを盛り上げた。
子供たちから地域の祭りへの参加意識を高めてもらおうと、閉園した大山幼稚園が、祭り前に行っていた行事を受け継ぐ形で、2010年から毎年実施している。
今回は犬祭りのシンボル「メッケ犬」をイメージして子供たちが段ボールなどで手作りした金と銀の犬みこしなど計4基を用意した。
出発前に、同園駐車場で年長児13人が「樽(たる)太鼓」の演奏を披露。大勢の保護者や地域住民、西郷小学校の児童たちが見守る中、祭り鉢巻きに法被姿の園児たちが保護者や先生と一緒に出発した。この日は青空が広がる天候に恵まれ、子供たちは「わっしょい、わっしょい」と掛け声をかけながら元気にみこしを担ぎ、同園の周辺を1時間ほどかけて練り歩いた。
2013年(平成25年) 6月5日(水)付紙面より
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鶴岡一中2年の三浦七海さん(13)が作った「さわって数えてパズル」が、世界各国の子どもたちが発明品を紹介するイベント「世界青少年発明工夫展」(IEYI)に出展され、見事金賞を獲得した。三浦さんは「とてもうれしい」と笑顔を見せている。
三浦さんは、いとこに手作りのおもちゃを贈りたいと、朝暘三小6年の夏休みにパズルを作った。昨年3月の「第70回全日本学生児童発明くふう展」でNHK会長賞を受賞し、日本からの参加者10人(作品数は8つ)の1人に選ばれた。県内からの参加者は三浦さんただ1人。
三浦さんのパズルの遊び方は二つあり、幼児が楽しみながら数を学ぶことができる。一つは縦、横24センチ、高さ16センチの箱に入っている物を数えて数字シートの上に置いた後、箱を回転させて花の模様を作るパズルゲーム。もう一つは箱の中に手を入れて、中身が何かを当てる遊び。シートは箱を収納するバッグにもなるという。
IEYIでは、作品の製作者が各国の審査員や来場者らに英語でプレゼンテーションする。三浦さんは、スケッチブックにパズルの遊び方を説明した英文と写真を添えて発表するとともに、実際にパズルで遊んでもらった。また、ゲームなどを通じて参加者同士が交流を深めた。
三浦さんは「発表内容を暗記してうまく発表できた。海外の参加者の作品も見ることができて良かった」と笑顔で話していた。
IEYIは、各国の発明奨励団体が青少年の創造性育成と異文化交流を目的に開催。9回目の今年は、先月9―11日にマレーシア・クアラルンプールで開かれ、アジアの10カ国・地域から計65人が参加。日本からの8作品全てが金賞を獲得した。